2006-01-01から1年間の記事一覧

「マグダラのマリア」

最近になって、キリスト教界が揺れている。 僕のように門外漢でも、キリスト教は男性中心で、 女性は聖職者にもなれないと知っているのに、 「マリアの福音書」が発見されてから何かが変わった。 広くグノーシス思想と呼ばれていた異端的教えが、 急に大きく…

誰がために

また大晦となって、明日からは新年です。 なんだか、長いこと生きている気がします。 いろんな場所で、いろんなことをして生きてきて、 その都度何かを求めて生きてきた気がするけど、 人間に大切なのは、何かではなく、誰かなんだと、 気付いたのはそう遠い…

年末の餅つき

毎年恒例、自然農リーダー宅での餅つきに行って来ました。 昨日の昼までは雪などどこにも残っていなかったのに、 夕方から降り出した雪が今朝までにこんなに積もって大変でした! と言うわけで、僕は自分の車ではなく、goさんの車に便乗です。 goさんの教え…

2007年に向けて

今年は、いや今年もですね、いろんなことがありました。 4月までは、北陸平和映画祭の実現のために日を過ごして、 ゼロから始めた市民によるイベントがなんとか実現して、 収支も黒字になったと知ったときは嬉しかったなあ。 その後は自然農をやりながら、…

「バカはなおせる」

題名はちょっと?って感じでしたが、内容はわかりやすくて興味深い。 著者の久保田競さんは、京都大学名誉教授や日本福祉大学教授であり、 また実績として、日本のリハビリテーションの第一人者でもある人です。 この本では最後の第7部において、脳科学の歴…

片付かない部屋

今年もあと5日だってえのに、 年末らしいことなんざ何一つやっちゃあいねえ。 なんて開き直ってみてもしゃあがねえんだが、 一人暮らしで訪ねてくる親戚もいねえときちゃあ、 わざわざ飾り付けどころか掃除をする気もない。 まあ小綺麗にしていなくっても死…

「麦の穂をゆらす風」

今年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した映画、 ケン・ローチ監督の「麦の穂をゆらす風」を見ました。 むかしブラッド・ピットがIRAのメンバーを演じた映画、 「デビル」を見た頃には、まだIRAがよくわからなかった。 (知っている)けど(わから…

〈 祈り 〉

きのう私はグァテマラ・デ・ラ・アスンシオンにいた。 先祖の灰を積み重ねた土の家に並ぶ白い家。 その壁に 時間をまとった聖職者や兵士の人相を見たのは、 グァテマラの伝説における記憶であった。 すなわち 夢の化生が物語を紡いでいく。 行き着いた先がこ…

クリスマスの外側

今夜はクリスマスイヴ。 こんな時期に、アイルランドのお話しです。 富山国際大学の高成玲子さんによる国際文化講演で、 「日本とアイルランド~物の怪の国・妖精の国」。 実は富山大学には、ラフカディオ・ハーンの資料を集めた、 「ヘルン文庫」と呼ばれる…

しもやけと温泉

暖冬だというのに、右足の小指がしもやけになった。 子供の頃には、よくしもやけに悩まされたけど、 大人になってからは、しもやけになった記憶はない。 今年は肌を寄せ合う相手もいないのが原因かな? 女性と一緒に寝ているときは風邪もひかなかったっけ! …

「プーチニズム 報道されないロシアの現実」

最近まで存在も知らなかったこの本を、読んでみようと思ったのは、 つい先日イギリスで亡くなった元ソビエト諜報員の死因が気になって、 関連記事を読んでいたときに、何か大変なことが起きているような、 最近のロシアのことが急に心配で気になってきたから…

「蝉しぐれ」

去年公開された映画だと思うけど、 その前にNHKのテレビドラマでやっていて、 ドラマでの印象があまりにも良かったこともあって、 映画で失望したくないと思って映画館には行かなかった。 この頃ようやくNHKでの印象が薄れてきたので、 TUTAYAの100…

あたたかい冬

午前中から気持ちよさそうな青空が広がっていた。 僕は手っ取り早く早めのブランチを済ませると、 バッグに数冊の本を詰め込んでワゴンRに乗り込んだ。 陽当たりのいい場所で、眺めもいい場所はどこだ? と考えて辿り着いたのは、裏山の閑乗寺高原だった。 …

ゾウを滅ぼす日本の女性?

風が吹けば桶屋が儲かる、なんて話しがあるけど、 今の現実社会は、そんなのんびりしたものではない。 グローバル経済と国際マネーによって開かれた社会では、 知らない間に、世界中でとんでもないことが起きている。 そのなかでもこのゾウを滅ぼす日本の女…

「パンデミック・フルー」

今年3月に、国会で質疑応答があったのを皮切りに、 最近はテレビなどでも取り上げられているようなので、 ようやく一般にも知られてきた、新型のインフルエンザ、 その流行が、パンデミック・フルーと呼ばれるものです。 これはなにやら恐ろしそうだとは知…

意味と時間

先日「マインド・クエスト」の感想を書きましたが、 それから数日の間に、考えることがたくさんありました。 特に「本物の蛍」第四章は、忘れられないものとなり、 なかでも重要に思われたのが、意味と時間の関係だったので、 今日はこれを少し整理して書い…

朗読の味わい

県民カレッジ講座の「朗読を楽しむ」に行って来ました。 このところの不規則な生活で、胃が荒れているのか口内炎が起きている。 さらには昨夜テレビの深夜放送でメグ・ライアンの映画をやっていて、 彼女のファンだった僕は、ついつい最後まで見てしまったら…

新しい教育基本法が可決・成立

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 個々人の尊厳よりも、公共の精神や伝統文化を尊重をして、 それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養う。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ こうした趣旨の教育基本法改…

「マインド・クエスト」

これはもう最上級に刺激的で面白い本に出会いました。 アメリカ、トリニティ大学の哲学教授ダン・ロイドが書いて、 谷徹・谷優の二人による訳で、講談社から先月出版されたものです。 邦題は「マインド・クエスト(意識のミステリー)」。 636頁の大作は…

「 命 」

いのち・・・ありがとう!

人とは恋人のこと!

10月から、高校生と机を並べて古典を習っている。 今日はその年内最後の授業を受けてきました。 高校生の頃はおきまりの解釈を覚えるのがが面倒で、 まったくと言っていいくらい好きじゃなかったのに、 自分の生き方を考えるうちに、古い文化に興味を持っ…

下村誠さんを送る

まみあなでコンサートをしていただいたこともある下村誠さんが、 長野県高遠町の吉本有里さん宅の火事でお亡くなりになりました。 有里さんの家は全焼で、誠さんの遺体は灰になっていたとうかがいました。 誠さんのことを、僕はそう多く知っているわけではあ…

「世界から貧しさをなくす30の方法」

今の世界にはいくつかの大きな問題があります。 それはほぼ、最近50年間に人間が作り出した問題で、 過剰な開発と金融経済による負の遺産とも言えるでしょう。 世界の問題だなんて、あまりにも大きすぎて、 無力な一市民の自分には関係のない話だと思うな…

愛こそがすべて!

比較的天気が良かったので、自然農の畑に行きました。 人参と白菜を収穫して、ツルマメに使った網の手入れです。 この網は一週間ほど前に片付けようとしたのですが、 マメのツルの勢いがすごかったので、きつく絡まっており、 すぐには外せそうになかったの…

ポエムコンサート

能登半島の七尾へ、ポエムコンサートに行ってきました。 杉田明維子さんの「うまれるってうれしいな」原画展に合わせた、 チェロ演奏と詩の朗読によるポエムコンサートです。 どうしてそんなところへ行くことになったかと言えば、 この秋に、朗読、子どもた…

「Vフォー・ヴェンデッタ」

近未来を、人々を恐怖に陥れて管理する独裁国家として、 その政府に立ち向かって民主国家を取り戻すまでのお話。 舞台をイギリスにしている点が大胆な気もしますが、 議会政治による民主国家の長い歴史に対する信頼があって、 はじめて安心してみていられる…

微力だけど、無力ではない!

自費出版としては異例の大ヒットとなった「戦争の作り方」、 これを成功させた小原美由紀さん、通称ミルキーさんが、 高岡の女性センターへ来て、話をしてくれました。 ちょうど新しい本「世界から貧しさをなくす30の方法」 が出来上がったところで、忙し…

いじめ考

このところ様々なメディアや機会を通して、 学校におけるいじめの問題がクローズアップされています。 テレビ番組では毎日のように取り上げていますし、 先日は高岡市教職員組合が主催した講演会でも、 教育基本法改正の動きを懸念する開催の挨拶とは違って…

「わらびのこう(蕨野行)」

日本映画批評家大賞ほか、たくさんの賞を取っている「わらびのこう」 富山でも上映実行委員会によって、教育文化会館ホールで上映されました。 朝から今期一番の寒さで、今にも雪が降り出しそうなあいにくの天気で、 はたして人は集まるのかと心配したけど、…

シネモンド

富山県内でミニシアター系のロードショーを見ようと思うと、 以前は高岡ピカデリーなんかでも上映していましたが、 今では富山松竹くらいになってしまいましたね。 ところが金沢まで足を運ぶと、かのシネモンドがある! ここはまあ、日本中の名画座を見ても…