#歴史

「資本主義の歴史」

ドイツの著名な歴史学者である、ユンゲル・コッカ氏が書いた、 人文書院刊の「資本主義の歴史」を、最後まで読んでみました。 (起源・拡大・現在)と副題がある通り、資本主義の概念について、 どのように成り立ってきたか、まず言葉の使われ方から検証して…

かげりゆく町?

南砺市のまちづくりは、今大きな転機を迎えています。 2004年11月に、旧8町村の合併によって作られた、 国主導による合併でしたが、結局は核がありません。 砺波市を含む合併であれば、まとまりが良かったものを、 当時の砺波市長に袖にされ、現在の…

南山見ふるさと探訪

井波アスモの2階会議室で、井波を知る勉強会があり、 院瀬見の松田博志さんが、貴重なお話をしてくださいました。 「南山見のふるさと探訪」と題されたお話の中で、 南北朝時代に始まる、このあたりの開祖と信仰のお話です。 薬師谷より出土した「独鈷石」…

「万葉ことば」

幻冬舎から出ている、「万葉ことば」を読みました。 日本の古い言葉には、現代語にない奥深さを感じるし、 なによりも柔らかみがあって、上品な感じがします。 だけど具体的にどんな言葉が、万葉ことばと言えるのか、 よく分からないままに、ともかく中を読…

収まりどころだった男と女

いつかは結婚したいはずの男女が、30歳を過ぎたあたりから、 わざわざ結婚するのが面倒になるのは、どうしてなのか? そんなことを考えていたときに、ふと思い出したのが、 「結婚するのは家のため、離婚しないのは子のため」でした。 これは僕の母が言って…

戦争を煽る人たち

このところの新聞テレビを見ると、北朝鮮をターゲットに、 戦争の準備をしているような、物々しいニュースが目立ちます。 アメリカのカール・ビンソンが、北朝鮮に接近しているとか、 その北朝鮮が、在日駐留米軍に対して威嚇しているとか・・・ いずれにし…

素朴な疑問を裏返して見れば・・・

日本の借金が1000兆円を超えたとき、これは大変なことになる、 と思った人は多かったはずで、僕もどうなることかと心配した一人です。 それが今では1050兆円に近づき、さらに増え続けていますが、 国家財政を含めて何も破綻しないし、相変わらず経済…

オリンピックに見るドラマ

連日に見せられる、日本のメダル・ラッシュもあって、 僕が主に情報を得ているネットでも、オリンピックの話題が多い。 さらに地元出身選手が、金メダルを取ったりしたものだから、 新聞テレビを中心とするマスコミも、様々な情報を見せてくれる。 やはり4…

トランプ氏に投票する市民

今年のアメリカ大統領選挙は、いわゆる専門家の予想を大きく裏切って、 最初は泡沫候補とさえ言われたトランプ氏が、共和党候補になりそうな気配です。 マスコミの報道を見る限りでは、ハチャメチャとさえ見えるトランプ氏が、 どうしてこんなに支持を得てい…

「イラン人 このフシギな人々」

イスラムの人々や文化を、どのように理解すればいいのか、 理解までは無理でも、少しは知っておきたいと思います。 過去にはイスラム金融の特異性や、パレスチナのことを学び、 欧米の強い干渉に苦しむ、イスラムの事情は知ってはいました。 しかしイスラム…

町内会で総報恩講

毎年この時期になると、町内会で総報恩講が催されます。 新年の町内会総会に先だってあるので、移住してしばらくは、 これが何だかよくわからないまま、ただ並んで参加していました。 その後になって、報恩講が浄土真宗の重要な法要行事だと知り、 なるほど…

記録は記憶

釣果も記録 Yahoo!ブログを初めて、9年以上が過ぎました。 最初の頃は、ホームページの日記更新と同じように、 毎日の記録を残そうと思い、書き始めたのですが、 日記として出来事を書くだけでは、物足りなくなって、 今ではその時々で考えたことも、表題を…

やっぱり不気味な気象

広島では死者50人、いまだ行方不明者多数という、 雨による土砂崩れだけの被害としては、考えられないほどの、 大災害となっている、この頃増えてきた局地的豪雨です。 砺波平野でも不穏な雲が増えており、僕らが今まで知っていた、 夏の雲とはまったく違…

倶利伽藍山 不動寺

倶利伽藍不動というのは、名前だけ知っていましたが、 今まで行ったことはないし、さして興味はありませんでした。 ところが東京の兄が帰省して、行ってみたいというので、 車で案内ついでに僕も行ったのですが、これがすばらしい。 日本の三大不動の一つだ…

敵は誰なのか?

最近の台湾では、中台サービス貿易協定(兩岸服務貿易協議)が署名され、 中国からの資本が審査なしで、台湾での事業が出来ることになりました。 この協定は、将来にわたって台湾の人々の暮らしに関わる重要なもの、 にも関わらず、与党が事前に国民の同意…

160年間に及ぶ日米抗争

日本がいつから日本なのかは、様々な議論と見解がありますが、 大和朝廷の頃は、すでに日本国が存在していたとみていいでしょう。 それがおよそ西暦350年頃とされていますから、日本の歴史は、 1660年あまり続いているわけですが、その最後の160…

生かさず殺さず

本多佐渡守正信 安倍政権になってから、大幅に増えたものは、 人を罵るヘイトスピーチと、バイトテロでしょうか。 この関係を人権の観点から教えていただいた、辛淑玉さんは、 現在東京で、「のりこえねっと」と言う団体を立ち上げ、 ~ヘイトスピーチとレイ…

「やまと言葉で哲学する」

現代日本で代表的な哲学者のひとり、竹内整一さんが書かれた、 「やまと言葉で哲学する」を、興味深く読んでみました。 一見難しそうな題名ですが、副題に強く引かれたのかも知れません。 「(おのずから)と(みずから)のあわいで・・・」とあって、 なに…

吉崎御坊

帰郷中の兄の希望で、石川県と福井県の県境、 浄土真宗には欠かせない、吉崎御坊へ行って来ました。 1471年に、蓮如上人が開いたとされる吉崎御坊ですが、 これは京都の大谷本願寺が、比叡山僧侶にに襲われたときに、 難を逃れて吉崎にいたり、そこに御…

平和憲法を守れるか?

かつての小泉長期政権から、安倍政権に変わった時に、 日本は軍事化への道を歩み始めましたが、頓挫しました。 あの時は日本中に、平和を守ろうとする気運が広がって、 たくさんの「憲法9条を守る会」が、出来た記憶があります。 その安倍政権が倒れた時は…

「津波避難タワー」

藤原充弘さんの執筆により、今年の3月に出版された本ですが、 世の中には面白い人がいるものだと、感心させられました。 藤原鎌足公の末裔ですが、何か財があるわけではなく、 ただ先人の生き方を粋に感じて、自分も継承しているようで、 その生き方が真面…

寒波による大雪予報

毎年大寒を過ぎて、節分までの2週間が、 その年で最も寒くて、厳しい季節になります。 今年は今がその時期になりますが、予報によれば、 今日から一週間、-40度を下回る寒波が来て、 北陸地方は厳しい寒さになる、と見られています。 週間天気予報を見…

触れる文化

日本文化の特徴は、あれこれ言われていますが、 一番面白いのが、触れる感覚にあるように思います。 日本語には、他の原語には見られない擬音語が多々あって、 ネチネチ、クチャクチャ、ネトネト、ビチャビチャ、 あるいはカチン、グキッ、スポン、ポカンな…

「ベールを脱いだ日本古代史」

いつも日本の古神道が、僕の中で光を持ちながら、 それがどのようなもので、天皇家の神道とどう繋がるのか、 何かよくわからないまま、今日まで来てしまいました。 その理由のいくつかは、古事記や日本書紀だけではわからない、 いわゆる神話の部分が謎で、…

五箇山伝説

人喰い谷 五箇山合掌いろりの会代表、山崎英信さんのお話しが、 井波の福祉センターでありましたので、聞きに行ってきました。 山崎さんは、五箇山で観光ボランティアをされている人で、 井波の観光ボランティアとの交流や、勉強会でもあるのでしょう。 特に…

「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」

NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」を見ました。 多くの知識人が無謀だと思っていた、対米・太平洋戦争だったのに、 当時の政権は、なぜ国際連盟を脱退してまで開戦することになったのか? 陸軍の暴走を誰も止められなかったのが、主要…

「1968(上)若者たちの反乱とその背景」

「〈民主〉と〈愛国〉」「〈日本人〉の境界」などの大作で、 日本人とは何かを追求され続けている、小熊英二さんの新作を読みました。 「1968(上)若者たちの反乱とその背景」と題されたもので、 上巻だけで1091ページの労作は、時間が掛かった割…

逆さま国家

昨日の午後、なんとも不気味な雲でした! 明治の開国時代には、いろんな思想も開花したようですが、 先日何かの本を読んでいたら、面白いことが書いてありました。 それは、国家と財政のお話で、概ねこんな内容でした。 _________________…

マイナス25%

政権交代で首相になった鳩山由紀夫さんが、国連総会の演説で、 「温室効果ガス排出量を20年までに90年比で25%削減する」 と国際公約したことに対し、マスコミでは疑念の声が渦巻いています。 すでに90年比で排出量が増えている日本で、これを実現す…

政権交代と源氏物語

マスコミでは、新しい鳩山政権の誕生で大騒ぎですが、 ノリピー覚醒剤事件と同じ乗りでしかないのが、気になります。 それでも新人議員のことを、小沢チルドレンと言わなくなったのは、 何でも囃し立てればいいって姿勢を、反省したのでしょうか。 そんな中…