逆さま国家

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               昨日の午後、なんとも不気味な雲でした!

明治の開国時代には、いろんな思想も開花したようですが、
先日何かの本を読んでいたら、面白いことが書いてありました。
それは、国家と財政のお話で、概ねこんな内容でした。
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 建国政府は、当初こそは税金を集めるけど、
 国が順調に機能するようになれば、税金で集めた資金を元に、
 企業や様々な経済活動に資金を出して、利息を得るようになり、
 やがてはその利息利益で社会福祉ができるようになる。
 政府はそのために、税金を集めるのだ。
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いやはや今の現実は、あまりにも逆さまなので笑っちゃいます。
税金で集めたお金の、利子利益で社会福祉をするどころか、
集めたお金は、銀行や投資家への利子支払いに回されるだけで、
年収を大幅に超える借金大国が破産しない唯一の理由は、
税という集金システムを失いたくない、金融企業の思惑かも?

それでなくても、今の社会は逆さまなことがたくさんあって、
たとえばヒバリを絶滅させた街が「ひばりヶ丘」になっていたり、
自然環境を破壊する企業が「環境整備」と名乗っていたりする。
国家や企業のやることが信用できないけど、誰もそれを公言しない。

誰もこの異常に気が付かないのかと思えば、そうでもないようで、
たとえば行政の人に「まちづくりは車より徒歩を大切に!」と言うと、
「自分も個人的にはそう思うが、みんなの考えは違う」と答えが返る。
それなら彼は、自分の考えをどう活かそうとしているのかと思えば、
時期到来を待って、今は何もせずに見ているようなのです。

さてさて、何もしないで見ているつもりかも知れませんが、
この人たちは現に税金を“そうではない方向へ”使っているのです。
したがって「建設的に」と言いながら破壊行為をしているに等しい。
こんなことがまかり通るから、国家まで破綻に向かっていく。
しかも最近では、マスコミも同じ調子で経済拡大を煽るばかりで、
国民の多くが景気回復ばかり望んでいるかのように、誘導する。

たとえば鳩山政権が、せっかく財政の借金を減らそうとしても、
景気回復が先だ!との声を優先的に取り上げて世論を煽るし、
沖縄の市民の声を封じてはいけないから、立ち止まっていることを、
アメリカ軍との摩擦ばかり危惧して、日本人の心を踏みにじる。
いったい日本のマスコミは、なぜアメリカの利益優先になったのか?

すべては私利私欲の企業利益優先と考えれば、つじつまは合うけど、
できればそうでないことを、ついつい期待してしまうのですよ。
そこへいくと、家族で大金を出してでも政治活動を後押しし、
私利私欲と関係なく、国の将来を考えているように見える鳩山さん、
汚れたマスコミが何と言おうと、今はあなたの友愛政治に期待します!

・・・あれっ?
鳩山首相の応援を書くつもりはなかったのですが、
その他があまりにもひどいので・・・・(^^;)