ゆっくり自然農

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(蓮華で一杯になった、今年の田んぼ。白いのが苗床です)

今年も春の苗床作りから、農作業を始めました。
今のところ、稲苗は順調に芽を出していますが、
黒米の1種類と赤米の1種類に、発芽の少ないのがある。
全部で10種類、そのうち7種類が古代米でもって、
毎年1種類や2種類は、うまく苗のそろわないのがあります。
だけど全体としては、順調な育ちと言えるでしょう。

毎日が忙しいと、ついつい農作業もはしょってしまい、
その結果は、あまりうまく育たないことになってしまう。
わかっているのに、自然農の心を忘れてしまったりすると、
自分がイヤになるけど、何をしようとダメな時はある。
自分の思惑通りに結果が出ないと落ち込みますが、
思い通りには行かないのが、自然ってものだと言えます。

十数年間にわたって、自然農を続けてきましたから、
ある程度うまく育てるコツは、わかっているはずなのです。
わかってはいても、様々な事情で出来ないことが多く、
失敗すると分かることを、その通りに失敗する。
これが現実の暮らしですから、受け止めるしかなく、
その年その作柄を、楽しめるようになりたいと思います。

機械や農薬をありったけ使った、近代農法と比べれば、
収穫は少ないし、見栄えだって質素なのは仕方がありません。
生き方としての自然農は、むしろそこから何を学ぶかが、
収穫量の多少よりも大切で、学べることは多々ある。
身の回り品を少なく、質素に生きることの魅力なども、
自然農をやっていないと、実感として分からないのです。

今後は畑の面積も少なくして、手広くはしないで、
その分を手厚く、地面を大切に作物を育てたいと思う。
持ち物や経済を小さく、楽しみや助け合うことを多くして、
せっかくの生きる時間を、満足いくものにしていきたい。
子どものため、家族のため、縁ある人々のために、
自分が出来ることを、自然農のようにやってみるつもりです。

もう僕の道は、揺るぎないでしょう。