戦争を煽る人たち
このところの新聞テレビを見ると、北朝鮮をターゲットに、
戦争の準備をしているような、物々しいニュースが目立ちます。
いずれにしても、どうして今軍事の話題が先行しているのか、
不思議に思って国内に目を向けると、森友問題や加計問題など、
内閣が面白く思わない話題で、国会は汲々としています。
どうやらいつものことで、国内にやっかいな問題があるから、
話題を外に向けたくて、戦争の危機が近づいていると思わせる。
さらに日本が、戦争を煽るような発言をするのは怖いことでしょう。
現在は北朝鮮に、海外取材メディアの人が大勢行っているので、
このまま軍事行動が始まるとは、あまり考えられませんが、
これからしばらくの間に、そうした危惧は十分に考えられます。
しかし備えをしておくのが大切だからと言って、マスコミが、
国内に山積した問題を忘れて、戦争を煽っていていいのでしょうか?
安倍政権の発言には、ひたすら世間の関心を北朝鮮に向けたい、
そんな思いがあるようで、なんとも物騒な心掛けだと思えてしまう。
一番の当事者である韓国では、大統領選挙がたけなわですから、
新しい大統領が決まるまで、なるべく有事にはしたくないはずで、
そうした事情は、アメリカにとっても無視できないはずです。
これを機に北朝鮮が、本格的な戦争を仕掛けてくる・・・
なんてことを本気で考えるのは、ばかげた妄想だとしか思えません。
中東のように、すでに戦争状態の国であれば介入もあるけど、
大言壮語ではあっても、実際にやっていることは実験や訓練だけで、
軍事行動をしていない国に、軍事的介入が出来るとは思わないし、
もしやるとすれば、もっと適した時期があると思うのです。
もしも本当に戦争の脅威が、危機として迫っているとすれば、
それは軍事的な事情ではなくて、トランプやアベノ独裁の事情で、
国内に貯まり始めた不都合な真実を、外へ放出したいからでしょう。
こんな政治家の都合を、特に日本のマスコミは上手に乗っかって、
危険な話題作りに一生懸命、先を競っている感が見えている。
日本にジャーナリストは、ほとんど消えかかっていますが、
こんな時期にこそ、何を書けばいいか考えてほしいものです。