戦争を煽る人たち

イメージ 1

このところの新聞テレビを見ると、北朝鮮をターゲットに、
戦争の準備をしているような、物々しいニュースが目立ちます。
アメリカのカール・ビンソンが、北朝鮮に接近しているとか、
その北朝鮮が、在日駐留米軍に対して威嚇しているとか・・・
いずれにしても、どうして今軍事の話題が先行しているのか、
不思議に思って国内に目を向けると、森友問題や加計問題など、
内閣が面白く思わない話題で、国会は汲々としています。

どうやらいつものことで、国内にやっかいな問題があるから、
話題を外に向けたくて、戦争の危機が近づいていると思わせる。
北朝鮮アメリカのチキンレースだけでも、十分危険なのに、
さらに日本が、戦争を煽るような発言をするのは怖いことでしょう。
現在は北朝鮮に、海外取材メディアの人が大勢行っているので、
このまま軍事行動が始まるとは、あまり考えられませんが、
これからしばらくの間に、そうした危惧は十分に考えられます。

しかし備えをしておくのが大切だからと言って、マスコミが、
国内に山積した問題を忘れて、戦争を煽っていていいのでしょうか?
安倍政権の発言には、ひたすら世間の関心を北朝鮮に向けたい、
そんな思いがあるようで、なんとも物騒な心掛けだと思えてしまう。
一番の当事者である韓国では、大統領選挙がたけなわですから、
新しい大統領が決まるまで、なるべく有事にはしたくないはずで、
そうした事情は、アメリカにとっても無視できないはずです。

北朝鮮が大陸間弾道弾の実験をすれば、アメリカが打ち落とし、
これを機に北朝鮮が、本格的な戦争を仕掛けてくる・・・
なんてことを本気で考えるのは、ばかげた妄想だとしか思えません。
中東のように、すでに戦争状態の国であれば介入もあるけど、
大言壮語ではあっても、実際にやっていることは実験や訓練だけで、
軍事行動をしていない国に、軍事的介入が出来るとは思わないし、
もしやるとすれば、もっと適した時期があると思うのです。

もしも本当に戦争の脅威が、危機として迫っているとすれば、
それは軍事的な事情ではなくて、トランプやアベノ独裁の事情で、
国内に貯まり始めた不都合な真実を、外へ放出したいからでしょう。
こんな政治家の都合を、特に日本のマスコミは上手に乗っかって、
危険な話題作りに一生懸命、先を競っている感が見えている。
日本にジャーナリストは、ほとんど消えかかっていますが、
こんな時期にこそ、何を書けばいいか考えてほしいものです。