160年間に及ぶ日米抗争

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日本がいつから日本なのかは、様々な議論と見解がありますが、
大和朝廷の頃は、すでに日本国が存在していたとみていいでしょう。
それがおよそ西暦350年頃とされていますから、日本の歴史は、
1660年あまり続いているわけですが、その最後の160年間において、
日本はアメリカとの戦いを強いられ、今も続いていると考えられます。

開戦は1853年、アメリカの軍艦4隻が浦賀に来て開国を要求し、
翌年に結ばれた日米和親条約によって、息の長い日米抗争が始まります。
その歴史の中で、日米が軍事衝突になるのは太平洋戦争だけですが、
常に不平等条約が先行して結ばれ、その不平等を解消するために、
日本の政治家は世界情勢に打って出て、少しずつ不平等を解消する。

しかしある程度のところまで来ると、アメリカは自国の利益を守るため、
露骨に日本の利権に口を出して、なりふり構わずこれを封じ込める。
太平洋戦争後の歴史を見ても、日本はまた不平等条約を余儀なくされ、
戦後の歴史とは、この不平等条約をいかに正すかの歴史なのですが、
これを封じ込めるアメリカの力は、情報によって政財界を動かすのです。

アメリカが日本を支配する上で、絶対に譲らないことがあるそうです。
それは日米地位協定に見られるところの、絶対的アメリカ優位の不平等で、
戦後日本の政治家の中でも、石橋湛山芦田均岸信介田中角栄
竹下登橋本龍太郎鳩山由紀夫、等の歴代首相はこれを正そうと試みます。
ところが本格的に活動すると、これらの人たちは潰されていったのです。

歴代首相以外にも、重光葵梶山静六小沢一郎といった主要政治家も、
日本の対米追随を正そうとして、強い力で潰されていったのですが、
多くの人が知るとおり、失脚を実現したのは新聞テレビのマスコミでした。
中には殺されたとしか思えない死に方をした人や、検察の執拗な追求で、
最後は無罪になるにもかかわらず、失脚した人も大勢いるのです。

そして今の現政権を見れば、口では「日本を取り戻す」とか言いながら、
すべてアメリカの言いなりで、和魂などどこへ捨ててしまったのか、
まったくお寒い政治が行われ、国民は差別に苦しみ疲弊しているのです。
1854年の日米和親条約から解放されたと思ったら、露骨な嫌がらせで、
日本はアメリカと軍事的な戦争を強いられ、叩きのめされました。

そして戦後の日米地位協定に見る、独立国家と思えない不平等条約は、
先に挙げた勇敢な政治家が、果敢に戦いを挑んだにもかかわらず、
全員が潰されて、アメリカ追随の番犬ばかりが長期政権を担うのです。
しかもこうした繰り返しは、マスコミ操作のおかげで表面には出ず、
長い年月を掛けて、ようやく一部のジャーナリストが突き止めるのです。

こんな愚かなことを、いったいいつまで続ければ止められるのか?
アメリカの仕掛ける罠と暴力を退けるには、よほどの覚悟が必要なのです。
堂々とアメリカに対峙した鳩山政権が、マスコミ世論と身内の反抗で潰され、
ついにはすべてアメリカの言いなりと思われる、野田政権から、
アベノ独裁に進んだことで、日本の希望は失われたのでしょうか?

このアメリカによる160年の屈辱を、未来の日本人はどう思うのか、
懐かしく思える日が来るのか、日常の当然になってしまうのか?
長い日本の歴史をもってしても、癒えない致命傷にならないことを祈ります!