本と映画

185本の映画の紹介から・・・

紹介を書いた映画の数は185本ですが、ざっと見直して選んだのが36本で、 それを国別に見てみたら、日本・ドイツ・フランス・アメリカで半分でした。 ここに挙げた作品は、内容的にも映像的にも優れたものばかりですが、 個人的な好みでもあるので、世の中の…

211冊の本の紹介から・・・

(10連休の姫) 「本と映画」のコーナーで、何冊の書評と何本の映画評を書いたか、 今回チェックしてみたら、211冊の本の書評と185本の映画評がありました。 一度はまとめを書いておきたいと思い、ざっと目を通したところ、 両方を一遍に書くのは無理そうな…

「発酵文化人類学」

木楽舎から出ている、ちょっとニッチで面白そうな本、小倉ヒラクさんの、「発酵文化人類学」を読んでみました。何が面白そうかと言って、僕らは毎年毎日日常的に、味噌やら漬物やらお酒やら、発酵食品を食べて暮らしている。それぞれの作り方は、ワークショ…

「文化が織りなす世界の装い」

現代の僕らの暮らしは、寒かろうが暑かろうが、 何をしていても何処に居ても、何か着て過ごしています。 何も着ていないのは、風呂かシャワーのときくらいで、 寝ているときでさえ、パジャマか何かを着ているのです。 だけどこれは人類史で考えると、そう長…

「鎌倉ものがたり」

西岸良平の作品「鎌倉ものがたり」を原作として、 山﨑貴監督による映画ですから、面白くないはずはない。 と言うわけで、劇場でもヒットしたようですし、 すでにテレビで上映された、「Destiny 鎌倉ものがたり」です。 テレビのない我が家では、先日ビデオ…

「頭のいい子に育てる おはなし366」

PHP研究所編集で、主婦の友社から出ている、 「頭のいい子に育てる おはなし366」は、 書店で見かけて購入したのが、3年近く前でした。 姫が言葉を話すようになって、絵本が好きでしたから、 毎週図書館から、何冊も借りて読み聞かせていた。 だけど忙し…

「そろそろ左派は〈経済〉を語ろう」

昨年5月に、亜紀書房から出されたこの本は、 関心を持ちながら、読む機会が無かったのですが、 秋にどうしても読みたくなって、買って読みました。 読み終わると、僕の経済の常識が白紙になり、 政治世界に対する造詣が、いくらか深くなりました。 この数年…

「資本主義の歴史」

ドイツの著名な歴史学者である、ユンゲル・コッカ氏が書いた、 人文書院刊の「資本主義の歴史」を、最後まで読んでみました。 (起源・拡大・現在)と副題がある通り、資本主義の概念について、 どのように成り立ってきたか、まず言葉の使われ方から検証して…

「未来を生きる君たちへ」

今年のノーベル平和賞は、イラクの人権活動家ナディア・ムラドさんと、 コンゴ民主共和国のドニ・ムクウェゲ医師、と決まったようです。 この二人はそれぞれ共に、女性の性的被害を救う活動をしてきており、 今年の平和賞は、特に女性の性被害を意識した選出…

「ボヘミアン・ラプソディ」

クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの家族愛、 友情、恋愛を描いた映画で、全編にクイーンの曲が流れます。 映画の題名となった、「ボヘミアン・ラプソディ」は、 クーンのアルバム、「オペラ座の夜」に修められた代表曲で、 曲が長いために、ラジ…

「蜩ノ記」

葉室麟の作品で、2010年11月から翌年8月まで、 「小説NON」に掲載された後、直木賞を受賞した「秋蜩」が原作。 2012年6月には、NHK-FMラジオ「青春アドベンチャー」にて、 ラジオドラマ化され、2014年に映画として公開されています。 小泉堯…

「ダンガル」

2009年に、「きっと、うまくいく」を観て以来 すっかりファンになった、アーミル・カーン主演映画。 2本目に観た「PK」も、優れた内容と面白さで、 僕にとってインド映画と言えば、カーンの映画となりました。 そのカーンが主演する新作が、「ダンガ…

「医療経済の嘘」

毎年上がり続ける日本の医療費は、なんだかおかしい、 と思っていても、何がおかしいのか僕には分かりませんでした。 それがこの本を読んで、謎の一端が分かった気になった、 謎のもやもやが、薄曇り程度に開けた気がしたのがこの一冊です。 医師でもある森…

「心と体の疲れに効く 最高の食事術」

笠倉出版社による、(楽LIFEヘルスシリーズ)の一冊で、 「心と体の疲れに効く 最高の食事術」を、読んでみました。 読みやすそうな、100ページに満たない本でしたが、 内容はよく整理されていて、視覚的にもわかりやすくなっており、 あまり多くの文字を…

「美女と野獣」

最初に物語が書かれたのは、1740年と言いますから、 すでに280年前に書かれたと思えば、感慨深いものがあります。 それ以来いくつかの書き直しがあって、1910年代には、 ラヴェルの組曲になって、オペラ座でバレエ公演もされています。 そしてミュージカルと…

「シュリンクス」

脳行動研究財団からリーバー賞、アメリカ精神医学会からマイヤー賞、 米国精神科学会議からディーン統合失調症研究賞、など数々の賞を受けた、 アメリカ精神医学界の元会長である、ジェフリー・リーバーマンの著書。 ~誰も語らなかった精神医学の真実~と言…

「グッバイ サマー」

「エターナル・サンシャイン」や、「グリーン・ホーネット」で知られた、 フランスの実力派監督が撮った、青春ロードムービーと言っていいでしょう。 2015年に制作された、フランスのエスプリ満点の映画ですが、 主人公が14歳に設定されていますから、…

「ことわざのタマゴ」

意外な感じの、面白い本に出会いました。 時田昌瑞著となっていますが、まるで大掛かりに、 編纂された辞典のようでもある、「ことわざのタマゴ」。 今年の2月に、朝倉書店から出版されたものですが、 800余のことわざに対して、詳細に解説がしてありま…

「ハクソー・リッジ」

メル・ギブソン監督による、スプラッター的な戦争映画ですが、 沖縄戦を舞台にした珍しい映画で、内容的にも興味深いものでした。 聖書の教えゆえに、どんな時も武器を手にしようとはせず、 誰も殺さないと誓った、敬虔なキリスト教徒デズモンド・ドス。 し…

「9割の人が気がつかない保険のヒミツ」

保険選びに役立つ、情報発信のポータルサイト、 「保険ソクラテス」編集部が、興味深い本を出しました。 「9割の人が気づかない保険のヒミツ」と題されて、 保険のセールストークのまやかしを、解説するものです。 「掛け捨てはもったいないと思いませんか…

「地理」6月号

毎月刺激的な記事の多い、古今書院の「地理」6月号の特集は、 「変る農村と田園回帰」と言う、なんとも気になるものでした。 現政権の目玉政策の一つである、地方創生とはいったい何なのか、 これに関連する南砺市においても、いくつもの政策が実施され、 …

「こころに響く方丈記」

1万年堂出版から出ている、木村耕一さんの著書、 「こころに響く 方丈記」を、読ませていただきました。 日本画を専攻して、イラスト・マンガを書いておられる、 黒澤葵さんの挿絵が、とても良い感じで配されており、 所々にある写真も、的確な表現を助けて…

「マイロ・スレイドにうってつけの秘密」

最初にこの本を開いたとき、429ページもあるのに活字が小さく、 最近目の弱くなっている僕には、読み続けるのが難しいかと思いました。 ところが読み始めてみると、ややこしい話しの割には親近感もあって、 もう少し、もう少し先まで読みたい、と止められ…

「殿、利息でござる!」

阿部サダヲ主演で、キャッチコピーの軽妙さから、 単なるコメディーと思い、今まで見ていませんでした。 それが図書館にあったので、借りて観てみたら、 実に優れた作品で、しかも実話だと言うから驚きました。 江戸時代に、こんなことがあったのですね。 出…

「喜びのトスカーナ」

イタリアのトスカーナ州にある、いかにものどかで、 緑豊かな丘の上に、診療施設「ヴィラ・ビオンディ」がある。 この施設には、様々な問題を抱えた人が暮らしながら、 社会復帰するための治療を受けていますが、そんな中に、 自称伯爵夫人ベアトリーチェが…

「地理」3月号

もう何度も読ませていただいている、古今書院の「地理」ですが、 今年の3月号には、「地政学を識る」とする特集がありました。 最近は様々な政治的あるいは軍事的展開で、地政学の言葉を見るのに、 政治学、経済学、物理学、社会学、医学、文学などの言葉と…

「天使の創造」

子育てを始めて思うことは、子どもの考えは、 いったいどこから来たものなのか、って事でした。 この本「天使の創造」の中では、主人公は夏希と言い、 産まれようとするところから、物語が始まります。 つまり産まれるときには、もう考えていることがあり、 …

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

昨年公開された、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を、 先日ようやく、レンタルで見ることが出来ました。 第41回日本アカデミー賞にて、優秀作品賞をはじめ、 優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀美術賞、優秀助演男優賞、 そして優秀助演女優賞を取って、大人気となった…

「アトピー性皮膚炎」

3月は花粉症の季節ですが、それと同じように、 やっかいなものに、アトピー性皮膚炎があります。 我が家では姫が、冬の季節に皮膚炎が発症して、 夜になると掻きむしるので、膝の裏がぼろぼろになる。 妻は甘いものを食べるからいけない、と信じていて、 甘…

「心と体を蝕むネット依存から子どもたちをどう守るのか」

ネット依存の問題は、以前から知ってはいましたが、 アルコール依存などと違い、子どもがなりやすいのが怖い。 と言っても実際はどうなのか、ちゃんとしたデータに基づいて、 どんな現状があって何が問題か、知りたいと思っていました。 そこでミネルヴァ書…