オリンピックに見るドラマ

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連日に見せられる、日本のメダル・ラッシュもあって、
僕が主に情報を得ているネットでも、オリンピックの話題が多い。
さらに地元出身選手が、金メダルを取ったりしたものだから、
新聞テレビを中心とするマスコミも、様々な情報を見せてくれる。
やはり4年に一度のオリンピックは、4年に一度だからこそ、
多くの感動的なドラマを、見せてくれるのでしょう。

今回数多く見せられたドラマの中で、僕が一番惹かれたのは、
レスリングの吉田沙保里選手と、ヘレン・マルーリス選手のエピソード。
今回の結果としては、マルーリスが吉田の4連覇を阻んで金を取り、
日本人としては残念な結果になりましたが、マリーレスも泣いていました。
いろいろ知ってみると、マリーレスにとって吉田はあこがれの人で、
吉田のレスリングを見てこの世界に入り、吉田と試合をすることが夢だった。

そんな夢を叶えるために、マリーレスは3年前に日本へ来たときも、
吉田を見つけて声を掛け、記念写真を撮って喜んでいたのです。
そして少しずつ実力をつけてくると、リオでは金メダルを取りたいと思い、
そのためには吉田を破る必要があると考え、打倒吉田の研究を始めたのです。
あこがれの実力者だからこそ、打倒する目標に定めて努力を重ね、
オリンピックという大舞台で、夢を実現して泣いたのでしょう。

吉田は敗れはしましたが、いつか誰かに連勝記録を破られるなら、
このオリンピックで、マルーリスに敗れたのは良かったのではないか。
吉田選手のファンには怒られそうですが、二人の関係を知ってしまうと、
そんなことを考えて、改めてオリンピックのドラマを考えました。
4年に一度だからこそ、こんな飛躍も可能なのであって、
次世代の若い選手が活躍するのを見るのは、心躍ることなのです。

レスリング女子における、日本選手の連日の活躍は目を見張るもので、
金メダルが4つだなんて、信じられないほどの好成績です。
そしてこの人たちも、今まで吉田選手の活躍と強さがあったから、
こんなに頑張って、素晴らしい結果を出すことができたのではないか。
そう思うにつけても、吉田に憧れて頑張ってきた選手の活躍と、
その若い力が吉田を破ったことは、やっぱり喜ばしいと思うのです。

巨大化・商業化されるオリンピックはイヤだけど、リオの場合は、
どちらかというとこぢんまりした感じで、好感を持っています。
南米初のオリンピックと言うことで、いろんな危惧もされましたが、
今のところ大きな破綻もなく、無事に閉会を迎えそうです。
4年後の東京オリンピックに向けて、またどんなドラマが生まれるか、
そう考えると、やっぱりオリンピックは良いものだなと思うのです。