ゾウを滅ぼす日本の女性?

風が吹けば桶屋が儲かる、なんて話しがあるけど、
今の現実社会は、そんなのんびりしたものではない。
グローバル経済と国際マネーによって開かれた社会では、
知らない間に、世界中でとんでもないことが起きている。
そのなかでもこのゾウを滅ぼす日本の女性には心が痛む。

毎日大量に流されるテレビでのCMを見ていると、
平均的な日本女性は、よほど清潔好きな人が多いのか、
殺菌洗浄系の石鹸、洗剤のCMを見ない日はありません。
しかも肌にやさしいとかで、植物系の素材が使われる。
だけどこの材料は、東南アジアの熱帯雨林を切り開いて、
パーム椰子などを大量に栽培することで成り立っている。

そしてこの熱帯雨林を大量に切り開くことによって、
それまで住んでいたゾウが居住地を失って集まってしまい、
以前は滅多に出会わなかった人間とも頻繁に遭遇する。
居住地を追われて暴れるゾウは危険獣として撃ち殺され、
あるいは食糧が不足して子育てが出来なくなっている。

きれいなお姉さんやお母さんが、執拗に清潔を訴えるCMで、
あるいはお肌にやさしい、環境にやさしいと訴えるCMを、
そのまま信じて植物性の洗剤や石鹸を大量に使う人は、
それによって、東南アジアのゾウが追いつめられていると、
はたしてどれだけ知っているのか、聞いてみたい。
そんなことは、日本では日常茶飯事なのだろうけど・・・