#その他人文科学

「発酵文化人類学」

木楽舎から出ている、ちょっとニッチで面白そうな本、小倉ヒラクさんの、「発酵文化人類学」を読んでみました。何が面白そうかと言って、僕らは毎年毎日日常的に、味噌やら漬物やらお酒やら、発酵食品を食べて暮らしている。それぞれの作り方は、ワークショ…

「ことわざのタマゴ」

意外な感じの、面白い本に出会いました。 時田昌瑞著となっていますが、まるで大掛かりに、 編纂された辞典のようでもある、「ことわざのタマゴ」。 今年の2月に、朝倉書店から出版されたものですが、 800余のことわざに対して、詳細に解説がしてありま…

同じアホなら?

徳島と言えば阿波踊り、と言えるくらいに、 阿波踊りは日本中に知られ、有名な盆踊りです。 その阿波踊りが、累積赤字が膨らんだことで、 今年は総踊りを中止する、と発表されていました。 あれだけ人が集まっていて、なぜ赤字なのか? と思いますが、徳島市…

「地理」3月号

もう何度も読ませていただいている、古今書院の「地理」ですが、 今年の3月号には、「地政学を識る」とする特集がありました。 最近は様々な政治的あるいは軍事的展開で、地政学の言葉を見るのに、 政治学、経済学、物理学、社会学、医学、文学などの言葉と…

「心と体を蝕むネット依存から子どもたちをどう守るのか」

ネット依存の問題は、以前から知ってはいましたが、 アルコール依存などと違い、子どもがなりやすいのが怖い。 と言っても実際はどうなのか、ちゃんとしたデータに基づいて、 どんな現状があって何が問題か、知りたいと思っていました。 そこでミネルヴァ書…

寒波が去って

地上でマイナス7℃の寒波が、4日間ほど居座って、 日本列島はあちこちで、様々なトラブルがあったようです。 JR信越線では、乗客430人を乗せた列車が止まり、 車内で一晩過ごさざるを得なかった、とも聞いています。 また各地で車が動かなくなって、通…

「What is 和食 WASYOKU?」

ミネルヴァ書房から、英文対訳付きで編集された、 「What is 和食 WASFOKU?」と題した、本が出ています きれいな装丁の本で、中には魅力的な写真が多いので、 気の利いた子供向け参考書、って感じでしょうか。 誰が書いたのかとみれば、こどもくらぶ編集で…

死なない選択

毎年9月上旬は、若い人がたくさん自死しています。 死ぬくらいなら出来ることはあるはず、と言ってみても、 自殺に至る本人にとって、そんな声は届いてこない。 特に学校へ通うことを、義務のように思っている子は、 行かないことに罪悪感を感じて、人に相…

自立できない日本人

日本で「女性の自立が必要だ」という、言い回しがされるとき、 その裏には、「男性は自立している」との思い込みがあるようです。 確かに古い日本の女性訓では、父に従い、夫に従い、長男に従う、 とされてきたことは、多くの人が知っているとおりです。 こ…

女性的なスピリチュアリティ

近年様々なイベントにおいて、占いやヒーリングが増えており、 特に女性のあいだでは、多くの人を惹きつけている感があります。 どうして女性たちは、占いやヒーリングに引かれるのか、 いといろ書物を読んでいたら、少し分かってきたことがある。 物質文明…

出会いがない?

少子高齢化が問題視されていますが、高齢化は長寿の証ですから、 これはおめでたいことであり、問題であるはずがありません。 問題は少子化、いわゆる新しく生まれてくる子が少ないってことで、 日本ではこの問題に対する取り組みが、まだまだ遅れているよう…

そしてマドンナ

生涯において、国内アーティストの公演は何度も行ったけど、 海外アーティストとなると、マドンナ公演しか行ったことがない。 そのマドンナも、今では58歳になるようですが、 彼女の生涯を通した活躍には、多くの点で驚かされます。 35ドルを手に、ひと…

この帽子

たぶんもう10年以上前になるけど、沖縄の石垣島で、 何気なく入った釣具屋で、この帽子を見つけて買いました。 それがとても気に入ってしまい、何年かしてもう一度、 この帽子を買って使い続け、手放せなくなったのですが、 去年も今年も、いくら探しても…

子を残して死んでいく・・・

先日「はなちゃんのみそ汁」という映画を見ました。 悪性腫瘍とわかっていて、子どもを産む夫婦のお話で、 実話に基づいているそうですが、僕の過去にもありました。 と言っても、当時僕は結婚する気もありませんでしたし、 彼女の方も、僕に結婚は期待して…

親族写真

何年ぶりになるか、お墓の前で写真を撮りました。 写っているメンバーは、その都度違いますが、 その時々の血縁者を撮っているので、変化がわかります。 別にお墓の前でなくても良いのですが、お盆の時期に、 こうして集う機会があれば、写真にしておくのは…

鳩間島

沖縄滞在ではメインの石垣島のほかに、毎回どこか別の島を訪ねていますが、 今年は八重山諸島の中から、小さくて辺鄙な鳩間島を選んで行きました。 鳩間島へは10年以上前になら、何度か行ったことはあるのですが、 今はどうなっているか、まったく島の様子は…

「ジャパンクラス」

「ジャパンクラス、外国人から見たニッポンは素敵だ! JYPAN CLASS それはオンリー イン ジャパン」 と言う長い題名の本ですが、読むと面白かったので紹介します。 図書館で見かけたとき、なにげなく手にとって開いてみたら、 興味深い内容の話がいくつもあ…

増え続ける空き家

総務省の調べによると、2013年10月時点で、 全国の空き家の数は、820万戸になったそうです。 これは7~8軒に一軒が、空き家と言うことになりますが、 この空き家は今も増え続けて、記録を更新しています。 しかも田舎に限らず、都市部でも増え続…

「21歳男子、過疎の山村に住むことになりました」

ちょっと長い題名ですが、図書館で見つけて手に取ってみました。 特に「若い人に贈る読書のすすめ」、とカードが付いていて、 少し中を立ち読みすると、面白そうなことがいろいろと出てきます。 高齢者福祉サークルに所属していた、法政大学福祉学科の学生…

「「そのひと言」の見つけ方」

電通でコピーライターをされている、渡邉洋介さんが書いた、 「言葉を磨く50のコツ」と言う、内容の本ですが、 題名は「そのひと言の見つけ方」、となっていました。 この本の帯に書かれていた言葉こそ、僕が大切に思うことで、 「仕事ができる人は、言葉…

男は黙って

この写真を見て、懐かしいと思う人は、 どのくらいの年齢よりも、上になるのでしょう。 僕なんかさらに古い、白黒の写真を見ても、 なんだか懐かしい感じでしたが、よく覚えてはいない。 それでもこのフレーズは、長く親しまれていたし、 現代でも好きな人…

「ママ弁護士の子どもを守る相談室」

子どもを育てるときに、心配になることが、 いわゆる「いじめ」と「非行」かも知れません。 自分の子がいじめられていたり、誰かをいじめたり、 あるいは不良仲間と一緒に、良からぬことをする。 そんな漠然とした心配ではあるけど、実際に起きたとき、 僕…

真実と情報は違うもの

僕がインターネットを使い始めたのは、17年前のことで、 日本にはまだ数えるほどしか、プロバイダーもありませんでした。 当時は多摩市に住んでいたのですが、ネットを初めてからは、 早々と新聞もやめてしまい、ニュースは主にネットで見ています。 と言…

金融(お金)経済原理主義の国

日本の常識は世界の非常識!とは、言い古された言葉ですが、 この国で新聞テレビを見ている限り、とんでもないと言われる言動が、 諸外国から見れば、思わぬ高い評価を受けていたりするようです。 同じようにこの国の新聞テレビで、あたりまえのように言わ…

超忙しいけど・・・

このところ、毎朝4時過ぎの夜明けと共に起きて、 4時半には家を出て、田んぼで田植えをしています。 と言っても、8時前にはやめて家に帰ってきて、 妻と朝食をとって、それから午前中の用事が始まり、 12時にはまた家に帰って、仕事はこれで終わり、 …

生活文化を継ぐ子どもたち

今週月曜日ですが、「野草を食べる会」がありました。 寺子クラブが主催して、野草に詳しいお婆ちゃんを招いて、 寺子のお寺境内で、食べられる野草を集めて試食したのです。 フキ、ミツバ、クマザサ、ドクダミ、オオバ、ヨモギ、スギナ、 その他合わせて1…

「死と神秘と夢のボーダーランド」

脳神経科学の研究科で、国際的リーダーとされる、 ケンタッキー大学の神経学教授、ケヴィン・ネルソンの著書、 「死と神秘と夢のボーダーランド」を読んでみました。 ~死ぬとき、脳はなにを感じるか?~との副題でしたが、 書いてあることの多くは、神秘体…

ねむり姫

毎日初体験のことばかりで、てんやわんやの毎日ですが、 昨日から今日に掛けて、また新しい体験をいくつもしました。 こうして眠っている顔を見ていると、自然に嬉しくなって、 僕にとって大変なことなど、ぶっ飛んでしまうのですが、 おっぱいだけで育てよ…

「超訳・易経」

竹村亜希子さんの「超訳・易経」を読んでみました。 ちょうど数日ほど前に、易を学んでいる友人から、 数人で、易の概要を教えてもらったところだったので、 基礎的な知識はありましたから、すらすらと読めました。 易は独特の専門用語があるので、まずこれ…

「いよいよローカルの時代」

明後日の映画「幸せの経済学」の公開に合わせて、 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんと、辻信一さんの対談本が、 大月書店から出版されたので、さっそく読んでみました。 ヘレナさんの本は、彼女を世界的に有名にした「ラダック」を読んで、 とても感動した記…