生活文化を継ぐ子どもたち

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今週月曜日ですが、「野草を食べる会」がありました。
寺子クラブが主催して、野草に詳しいお婆ちゃんを招いて、
寺子のお寺境内で、食べられる野草を集めて試食したのです。
フキ、ミツバ、クマザサ、ドクダミ、オオバ、ヨモギ、スギナ、
その他合わせて10種類ほどの野草が、より分けられたあと、
大きなバケツで洗い、天日で干して乾かしました。

スギナ、ドクダミなど、お茶にして飲むものはさらに干し、
ヨモギ、ミツバなど、すぐに食べられるものは天麩羅にして、
みんなで試食会をして食べてみたのですが、美味しかったです。
試食テーブルに集まった子どもたちは、大喜びで天麩羅をほおばり、
今度は家に帰って、野草を取って食べるのだと騒いでいました。
指導してくださったお婆ちゃんも、喜んでもらって嬉しそうです。

おかげさまで良い天気に恵まれ、子どもたちも元気いっぱい、
お寺の境内を歩き回って、野草を取っていたのですが、
指導のお婆ちゃんは、実は今日の天気を心配していました。
早朝には小雨が降っていたので、もしも雨が降り続いていたら、
子どもたちを、雨の中で野草取りをさせるわけには行かないと思い、
屋内で作業が出来るように、ヨシナを取ってあったのです。

たくさんの野草が集まって、必要なくなったヨシナは、
ありがたいことに、僕らがいただけることになったので、
さっそく家に持ち帰って、葉と茎を分けるした処理をしました。
以前からヨシナの茎の美味しさは、何度か食べて知っていましたが、
葉っぱも食べられると知って、さっそく妻が調理してくれました。
食べやすくはないですが、野味溢れる感じで食べられました。

文化を継ぐと言えば、お祭りや仰々しい伝統文化を思い浮かべ、
日々の生活とは違った、ハレのものばかり考えがちですが、
むしろ実生活にあるものを継ぐ方が、今は貴重になってきています。
こうした実生活にある知恵を継ぐ話は、2011年の12月5日、
東北大学の石田秀輝先生をお招きした、↓シンポジウムの中で、
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/62507520.html
熱心に取り上げられたことですが、その後がなかなか続かない。

僕もパネリストだったので、もっと積極的に行動すれば、
もう少し何かできた気もしますが、やっぱり難しかったのです。
個人で出来ることは、自分の生活を変えることくらいで、
もっと社会全体の変化を作りたいと思ったら、多くの人が必要です。
そのためのNPOは出来たので、これから改めて活動しますが、
今は姫がいますから、やっぱりまずは自分の生活からですね。