ねむり姫

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毎日初体験のことばかりで、てんやわんやの毎日ですが、
昨日から今日に掛けて、また新しい体験をいくつもしました。
こうして眠っている顔を見ていると、自然に嬉しくなって、
僕にとって大変なことなど、ぶっ飛んでしまうのですが、
おっぱいだけで育てようとしている妻は、結構大変そうです。

まず二日目の夜は、赤ん坊が静かなことをいいことにして、
僕も妻もすっかり眠ってしまいましたが、それではいけなくて、
夜中も3時間ごとに、おっぱいをあげる必要があるようです。
出産前までは、さほど大きいおっぱいではなかったのに、
昨日あたりから張り出して、今はかなり大きくなっている、
そのおっぱいを揉み出して、赤ん坊にあげないといけないのです。

そんなことも知らずに、疲れてぐっすり眠っていたら、
昨日の健診で、体重が減っていることを指摘されました。
もしも体重が増えないなら、おっぱいだけでは足りなくて、
ミルクを併用しなくてはならない、と言われてしまったのです。
だけど助産士さんにおっぱいを揉んでもらうと、母乳は出る。
ただしこのマッサージが痛いので、妻は根を上げます。

出産だけでも痛かったのに、産後は腰が痛い小股が痛い、
そこにさらに、おっぱいをやるのにお乳が痛いと言うのです。
男の僕にはわかりませんので、身の回りの世話をしながら、
少しでも彼女が楽になるように、手助けするしかなさそうですが、
せっかく出産が無事に終わって、ホッとしていたところに、
追い打ちを掛けるおっぱいマッサージの痛さは、辛いでしょう。

さらに昨夜から今朝に掛けては、赤ん坊がくしゃみをして、
風邪ではないかと心配で、妻は多少風邪気味でしたから、
とうとう自分はマスクをして、長い時間を授乳の連続でした。
それでも少しずつ、授乳するコツを覚えてきたのですが、
お乳が張ってきているのを、全部母乳として出すためには、
もっと絞り出さなければいけないと言われ、努力をしています。

しっかり出していないと、乳腺が詰まってしまうらしく、
ともかく今は、おっぱいを全部赤ん坊に飲んでもらうために、
授乳だけでは間に合わない分を、ほ乳瓶に溜めておいて、
これも全部飲んでもらって、体重が戻るかどうか見るのです。
妻の必死の努力で、なんとかお乳を絞り出すのですが、
助産士さんがやると、痛くてもすぐに出てくるから不思議です。

体重は少し戻ってきたし、母子共に風邪は大丈夫そうで、
今日は初めて、赤ん坊をお湯につけて洗いました。
もらったベビーバスに、38度くらいのお湯を入れて、
裸にした赤ん坊に薄衣を一枚着せて、お湯の中に入れました。
顔を洗って、頭を洗って、手足を洗って、胴体を洗います。
赤ちゃんはちょっと驚きながら、気持ちよさそうにしていました。

すっかりきれいになった赤ちゃんは、安心しきって眠り、
だけどお母さんは、その間にしっかり搾乳されていました。
このお乳を赤ん坊にやって、さらにしっかり授乳して、
夜は3時間に一度起きて、授乳を繰り返さないといけません。
彼女は何よりも痛みで、疲れてきているようですが、
赤ん坊を見ればその可愛さに、なんとか頑張れているようです。

僕らは二人とも初めての体験で、二人だけの核家族ですから、
最初は誰か経験者に来てもらって、手伝いをお願いすることも、
考えはしたのですが、今のところなんとか二人だけで頑張っています。
無理をするつもりはないのですが、助産士さんは丁寧親切で、
妻も自分たちだけで頑張ることに、やりがいを感じているからです。
最初の一週間を乗り切れば、なんとか見通しが立つと信じて・・・

やっと生後3日目でしかないのですが、まるで三ヶ月くらいの感じで、
だけどやっぱり、気持ちが充実している限りは頑張りたい。
本当に風邪を引いてしまったり、具合が悪くなれば無理はしないで、
だれかに手助けをお願い知るかも知れないけど、頑張れるなら、
二人の子どもは二人で楽しく育てたいと、今も思っているのです。