田舎が幸せ?

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南砺市では、世界遺産の合掌造り集落にある家を一軒、
移住者に提供するための、説明会があったようです。
様々な理由で応募した人たちの中から。何人かが選ばれて、
その人たちに現地の生活を体験してもらい、その中から、
生活していけそうな人を選んで、実際に暮らすのです。

そこは田舎暮らしと言っても、単なる田舎ではなくて、
古い歴史のある集落なので、しきたりもいろいろあって、
祭りや行事の受け持ちともなれば、出費もたくさんあります。
だけどちゃんと働く気さえあれば、働き口だって紹介する、
良くも悪くも、集落は生活共同体になっているのです。

冬場は雪が多くて、家の周りの雪の始末を考えれば、
それだけで家を捨てて、都市へ移り住む人がいるほどで、
体力的にだって、それ相応の覚悟がないと続かないでしょう。
雪に埋もれて暮らすのは、慣れない人にとっては、
時には恐怖すら感じる、静かな白い圧倒的な圧力です。

田舎であれば幸せに暮らせるかと言えば、そうではなくて、
どんな場所であっても、自分らしく暮らせるかどうかが、
たぶん最も大切な、ポイントだろうと思うのです。
僕も何度か山暮らしを考えながら、今は新しい家族が出来て、
現状を変えるには、それ相応の覚悟と準備が必要になりました。

今もいつか山暮らし、島暮らしを考えることはありますが、
まずは今ある生活を自分らしく、出来るかどうかが大切です。
どこに暮らしても、何よりも大切なのは生き方だと知り、
僕の場合は自然農によって、生活の全てを見直してきました。
そして今はその総括のように、新しい家族を育てているのかも。

今日の写真は阿武悦司さん撮影で、白川郷のライトアップです。
この寒さの中で、美しい雪景色の中に舞い降りたハート形の雪こそ、
厳しさの中にある、失われることのない美しさの証でしょうか・・・
春が近づくまで、この地方の山里の人は雪に埋もれて暮らします。
写真は無断拝借なので、クレームがあれば削除します。