死なない選択

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毎年9月上旬は、若い人がたくさん自死しています。
死ぬくらいなら出来ることはあるはず、と言ってみても、
自殺に至る本人にとって、そんな声は届いてこない。
特に学校へ通うことを、義務のように思っている子は、
行かないことに罪悪感を感じて、人に相談も出来ないのです。

そこで昨年あたりから、フリースクールなどで呼びかけが始まり、
「学校へ行くことは義務じゃない」と、動画の投稿がされています。
特に9月1日は、夏休み明けの登校初日となる子どもが多く、
夏休みで解けた感覚を、学校生活に戻すことが出来ない子が多いのか、
過去40年間の18歳以下の自殺は、9月1日が圧倒的に多い。

だけど実際に大人になってみると、選択肢は思ったより色々とあって、
なんで自殺しようと思ったか、わからなくなっていたりする。
そんな学校がいやになっている子どもたちに向けて、メッセージも多く、
その中の一つに、こんなものがあったので紹介しておきます。

上の動画は、すでに19万回再生されているものですから、
いかに多くの人が関心を持っているか、わかるというものです。
こうした呼びかけは、様々な学者からも行われていますし、
中川翔子さんなどは、「絶対に、死なないで。生きて。」
とツイート発信して、たくさんの反応があるようです。

学校へ行かなくちゃ行けない、と思い込んでいる子どもは、
ほとんどの場合、学校以外の世界を知らないで思い悩むのですが、
実際に学校へ行かずに活躍している人は、たくさんいるのです。
特に日本の場合、ずっと学校へ行かない選択肢など無いかのようで、
いやいやでも卒業すると、それだけで一安心されたものです。
だけど今はもっと多くの選択肢があって、選択が可能です。

実は僕自身も、子どもの頃は学校へ行かない選択など考えられず、
せいぜいどんな学校へ行くかを考えるのが、自由思考の限界でした。
ところが実生活において、学校へ行かないで暮らす子どもたちと、
次々に知り合いになるわ、その子たちと付き合うようになってくると、
学校へ行っていなくても何も問題が無い、とわかってきたのです。

義務教育の就学率は、日本ではほぼ100%になっていますが、
この数字も公務員感覚のいい加減なもので、実際とは違っています。
例えば僕の知り合いAさんは、小学校2年の時から不登校で、
そのまま中学校も行っていないのに、時々先生が訪ねてきて、
最終的には卒業証書が送られてきた、と言うことでしかないのです。

こんな体裁だけを繕って、いつまでも旧態依然とした教育では、
子どもばかりか親だって、行かせたくないと思う人は増えている。
現に僕の直接知り合いの人は、二家族の子どもたちが全員、
親も公認で学校へ行かないまま、今はそれぞれ仕事をしているのです。
就職の時に不利だったり、選択できない職業があったりはしますが、
人生はもっと自由に、生きたいように生きた方が良い。

僕はそんな考えからも、若くして死ぬなんて選択をしないように、
もっと楽しい豊かな人生に向けて、今を抜け出して欲しいと思うのです。
現状から逃げ出すことで、新しい世界が開けることもあることを、
しっかりとわかっていれば、怖いものはなくなるでしょう。
あるいは、克服できる勇気を得ることが出来るでしょう。

(追伸)
前川前文科省事務次官が、↓こんな発言をしています。
とても良い内容なので、皆さんも読んでみてください。