本と映画

「ノー・マンズ・ランド」

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身、ダニス・タノヴィッチ監督の出世作で、 「ノー・マンズ・ランド」を見たのですが、これは凄い作品でした。 と言っても、いわゆるハリウッド映画のような派手さはありませんし、 スケールもこぢんまりとして、戦争映画ではあ…

「世界自然遺産で見る地球46億年」

一冊の本ではありますが、壮大なスケールの内容で、 読んでいるうちに、人間のちっぽけさを思わされました。 「図解 世界自然遺産で見る地球46億年」を手にして、 観光旅行のハンドブック的な感覚で、読み始めたのですが、 ともかく内容のスケールが大きく…

「アンマーとぼくら」

図書館で何気なく手にとって、立ち読みをしていたら、 舞台が沖縄だったこともあり、読んでみたくなった本です。 作者の有川浩と言う人の作品は、読んだこともなくて、 「図書館戦争」や「県庁おもてなし課」は映画で見ており、 その原作者だって事は、後に…

「横道世之介」

もう4年前の映画ですが、あまり意識がなくて、 妻が図書館で借りてきたものを、昨日初めて見ました。 こうした学園ものが、はやっているかどうかは知りませんが、 僕自身はあまり見ていなくて、久しぶりに見た気がします。 そして多くの人が感想で述べてい…

「大きな鳥にさらわれないよう」

現状の人間に辟易しているせいか、少し違う世界を覗いてみたくなる。 そんなときに一番手っ取り早いのが映画、特にSF映画でしょうが、 たまたま妻が図書館から借りてきた本の中に、面白い一冊がありました。 「おおきな鳥にさらわれないよう」と言う、講談…

「むすメモ!」

つかさちずるさんが書いた、四コマ漫画を中心にした本ですが、 子育ての楽しいこと、辛いことなどを要点よく押さえていて面白い。 妊娠中の様子から、娘が生まれて2歳になるまでのエピソードが、 喜怒哀楽のポイントをうまく捉えながら、シンプルに描いてい…

「神様メール」

やっぱりヨーロッパの映画は、センスがユニークで面白い。 今回見た「神様メール」は、どちらかと言えば子ども向けですが、 その奇想天外な発想が、不思議とナチュラルな感覚を備えています。 神様はブリュッセルのアパートに、家族と一緒に暮らしており、 …

「白神の老殺し屋」

「日本一の斬られ男」の異名を持ち、時代劇の悪役俳優として、すでに数多くの映画やテレビ番組に登場する、亀石征一郎さんの小説、「白神の老殺し屋」を読みましたが、これは本格的に面白かった。最近はあまり小説を読まないのですが、本のキャッチコピーに…

「日本国憲法の真実」

安倍政権下の日本では、かつてなく改憲論が盛んですが、 何故どのように改憲するかに関して、わからないことが多い。 現在の日本国憲法は、アメリカ人が作ったと言われますが、 果たして本当のところはどうなのか、よくわからなかったりします。 様々な政治…

「子どもの『書く力』は家庭で伸ばせる」

現在3歳の子どもを育てていますが、どう育てればいいのか、 迷うことが多く、この年代の子が何を考えているかよくわかりません。 何か手掛かりでも得られれば、とおもって読んでみたのが、 「子どもの『書く力』は家庭で伸ばせる」、と言う本でした。 著者…

「誰もいないホテルで」

あまり読んだことのない、スイス人の作家で、 ペーター・シュタムの「誰もいないホテル」を読みました。 たまたま図書館で見つけて、なんとなく気になって、 手に取って読んでみたら、とても興味深い内容だったのです。 ほとんど人が訪れる気配のない、人里…

「難病を99%治す技術」

読書の楽しみは多々あるでしょうが、読んだことによって暗雲が晴れるような、 明朗にして爽快な内容の本に出会うと、思わず頬が緩んでしまいます。 今回沖縄へ持っていって読んだ西脇俊二さんの「難病を99%治す技術」は、 まさにそんな内容の本と言って良…

「日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない」

文化現象の著述家である、湯山玲子さんと、 アダルトビデオ監督の、二村ヒトシさんの共著で、 幻冬舎から出された、興味深い本を読みました。 「日本人はもうセックスをしなくなるのかもしれない」 そのものずばりの題名ですが、とても関心のある内容です。 …

「すぐそばも幸せにできないで。」

僕はいくつかの、インターネット会員になっていますが、 その中で長く続いているものに、「本が好き!」会員があります。 このサイトにはいつも、何冊かの献本が紹介されているので、 会員の僕らは、その中から好きな本を選んで申し込みます。 献本の冊数は…

「ザ・トゥルー・コスト」

この映画の簡単な紹介を見たときは、単なるファッション業界の裏側の話で、 アジアの下請け産業がいかに過酷かを、描いた映画だろうくらいに思っていました。 ところが実際に見てみたら、そんな生やさしい内容のものではなく、 人類の未来をも脅かすのではな…

「LIGHT UP NIPPON」

今年もまた、3月11日がやってきます。 地震の多い島国で暮らす、僕ら日本人にとって、 忘れてはならない、大津波が起きた日です。 この日に合わせて映画を上映するなら、何がいいか。 いくつかの候補作の中から、僕が選んだのは、 人間の希望を描いた、…

「台北カフェ・ストーリー」

台北で美人姉妹がオープンした、カフェに繰り広げられる、 一風変わったラブストーリーですが、派手なところは何もありません。 現代の台湾を代表する女優、グイ・ルンメイがドゥアル役で美しく、 妹チャンアル役のリン・チェンシーも謎めいていて魅力的で…

「マヤ ~天の心・地の心~」

「いのくち cinemo 椿館」の11月は、メキシコのユカタン半島から中米に掛けて、 広大な地域に優れた文明を広げていた、マヤ文明について考察した作品を上映します。 人類に様々な文明が育まれた長い歴史の中でも、マヤ文明は大きな流れを持って、 同じ蒙…

「ハッピー・リトル・アイランド」

椿館で、映画の上映会をやることになりました。 いつか上映会をやりたい、と思っていたギリシャ映画で、 「ハッピー・リトル・アイランド」という、ドキュメンタリーです。 今や経済危機で有名になったギリシャは、若者の失業率が高く、 首都のアテネでは、…

「ふるさとがえり」と林監督

ちょうど南砺市では、田中市長が誕生した頃に、 恵那市では、一つの映画企画がスタートしていました。 平成の大合併によって、多くの新しい行政区ができましたが、 南砺市でも8町村が合併しながら、まとまりに欠けており、 地域の独自性を競うばかりで、南…

「A2-B-C」

福島原発事故から、4年の月日が過ぎましたが、 新聞テレビでは、復興が遅いから早くして欲しい、 と言ったニュースばかりで、今の現状がわかりません。 いくつか個人で情報発信されていた、被曝情報のサイトは、 最近何故か目立たなくなり、関心が薄れた感…

「少女は自転車にのって」

珍しくサウジアラビアの映画で、しかも町中の少女の暮らしが描かれ、 現代イスラムの人々の暮らしがわかる、珍しく貴重な映画でした。 なにしろイスラムの国々では、女性が映画に出演するどころか、 映画館へ行くことも禁じられているようで、映画で見るこ…

「ジャパンクラス」

「ジャパンクラス、外国人から見たニッポンは素敵だ! JYPAN CLASS それはオンリー イン ジャパン」 と言う長い題名の本ですが、読むと面白かったので紹介します。 図書館で見かけたとき、なにげなく手にとって開いてみたら、 興味深い内容の話がいくつもあ…

「トマ・ピケティの 新・資本論」

昨年の暮れに、ピケティの「21世紀の資本」を読もうとして、 だけど5,500円は高価なので、図書館へ行って探してみました。 しかしその時点では、南砺市中の図書館には入っておらず、 とりあえず希望は出しておいて、さてどうしようかと思ったら、 も…

「木を植えた男」

原作はフランスの作家、ジャン・ジオノによる短編小説であり、 発表されたのは1953年で、今から60年以上前に作られた作品。 それが1954年に、アメリカの雑誌「ヴォーグ」で紹介されますが、 地元国フランスでは、1974年にようやくいくつかの…

「イラン人 このフシギな人々」

イスラムの人々や文化を、どのように理解すればいいのか、 理解までは無理でも、少しは知っておきたいと思います。 過去にはイスラム金融の特異性や、パレスチナのことを学び、 欧米の強い干渉に苦しむ、イスラムの事情は知ってはいました。 しかしイスラム…

「りんごちゃんと、おひさま森のなかまたち」

「子育てハッピーアドバイス」で知られる、明橋大二さん監修で、 やはり同本のイラストを担当されていた、太田知子さんが書いた本。 内容的には同じですが、文章よりもイラストを多く使って、 親子で一緒に見られるところが、この本のミソと言えるでしょう…

「プロフェッショナル・コンセプター」

本の題名でもある、プロフェッショナル・コンセプターとは何か、 初めて聞く言葉なので、何のことかはまったくわかりませんでした。 ただ副題として、「1億4000万円の腕時計を作るという必然」、 と書かれているのが気になって、読んでみた本なのです…

「リトル・フォレスト」

五十嵐大介さんが書いた、マンガを原作として、 昨年の8月末に、森淳一監督で制作された映画です。 静かな里山で、米や野菜を手作りしながら暮らす、 若い女性(いち子)を描いた、静かな映像がとても美しい。 こうした田舎暮らしを始める、若者の姿を描く…

「21歳男子、過疎の山村に住むことになりました」

ちょっと長い題名ですが、図書館で見つけて手に取ってみました。 特に「若い人に贈る読書のすすめ」、とカードが付いていて、 少し中を立ち読みすると、面白そうなことがいろいろと出てきます。 高齢者福祉サークルに所属していた、法政大学福祉学科の学生…