#ノンフィクション、エッセイ

「凜とした日本人の生き方」

イエローハットの創始者、鍵山秀三郎さんは、 多くの人が知る、お掃除おじさんでもあります。 その鍵山さんが書いた、「凜とした日本人の生き方」 を読んでみたので、感想を書いておきます。 本の内容は、 第一章 凡事徹底の心づくり 第二章 企業の中の徳づ…

「青年将校ジョージ・ワシントン」

大阪大学外国語学部でアメリカ史を教える、西川秀和さんが書いた、 壮大な「アメリカ人の物語」全13巻から、第1期「建国期の躍動」第1巻、 「青年将校ジョージ・ワシントン」を、楽しく読ませていただきました。 なにしろジョージ・ワシントンのことは、…

「フランス女性は80歳でも恋をする」

フランスで結婚した日本の女性が、20年間パリに在住して、 出会った55人のマダムから、学び得た人生の知恵を書いた本。 軽いエッセイの本ですし、人生を散歩するような気持ちで、 つらつら読み始めてみると、これが結構読みようによって面白い。 章ごと…

「むすメモ!」

つかさちずるさんが書いた、四コマ漫画を中心にした本ですが、 子育ての楽しいこと、辛いことなどを要点よく押さえていて面白い。 妊娠中の様子から、娘が生まれて2歳になるまでのエピソードが、 喜怒哀楽のポイントをうまく捉えながら、シンプルに描いてい…

「すぐそばも幸せにできないで。」

僕はいくつかの、インターネット会員になっていますが、 その中で長く続いているものに、「本が好き!」会員があります。 このサイトにはいつも、何冊かの献本が紹介されているので、 会員の僕らは、その中から好きな本を選んで申し込みます。 献本の冊数は…

「禁城の虜」

ノンフィクション作家の加藤康男さんによる、「禁城の虜」は、 ~ラストエンペラー私生活秘聞~、と副題が付いている通り、 愛新覚羅溥儀の生涯にわたる、数奇に満ちた私生活を描いた本です。 とは言え、溥儀の生涯には私生活などあったのかどうか、 産まれ…

「アメリカに潰された政治家たち」

旧満州に生まれ、外務省、駐ウズベキスタン大使、 国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学校教授と歴任し、 日本の中枢から世界外交の表裏を知る、孫崎享さんが、 昨年秋に出版された、日本政治事情の暴露本です。 僕は孫崎さんは知っていましたが、本のこと…

「日本の心」

図書館の新着本を見ていたら、面白そうな本を見つけました。 明治20年代に、富山で英語教育に携わったC・L・ブラウネルが、 当時の富山県を中心とした、北陸の人々の様子を書いた文章を、 高成玲子さんが日本語に訳して、富山八雲会が編集した「日本の…

「思いやりのこころ」

3.11があってから、人の絆というか、 人間関係の大切さを説く本が、多数出ました。 この本も、その手の本ではあるのですが、 最初に出たのが、平成19年とのことですから、 加筆修正して、新装版として再編集されたものです。 3.11以前から、変わら…

ファイティング姫

一ヶ月検診で外出して以来、姫はともかく、 妻は何かと外出して、息抜きをしたいようです。 と言っても、まだ遠出は厳しいと感じて、 姫を連れて出掛ける時は、僕が運転手ですし、 図書館や近所の買い物などは、一人で行きます。 つまり僕と姫が、ふたりで…

「ふみこよみ」

山本ふみこさんの、「ふみこよみ」を、 図書館で見かけて、なにげなく手に取りました。 ぱらぱらとめくってみたら、何だか親しみが沸いて、 家に持ち帰って、ゆっくりと読んでみました。 するとこれが、なんとも言えずに好もしくって、 最後まですらすらと…

「死の淵を見た男」

昨年の12月に、PHPから待望の本が出ました。 3.11福島原発事故に際し、発電所の内部で何が起き、 そこにいた人たちは、どのように対応して行動したのか? 一年半の月日が過ぎても、なかなか真実が見えませんでしたが、 今回この本によって、ようや…

「快楽上等!」

上野千鶴子さんの本を、久しぶりに読みました。 湯山玲子さんとの対談本なので、読みやすいのですが、 内容はしっかり上野さんらしいもので、自由な感じです。 「快楽上等!」と言う本で、副題が~3.11以降を生きる~ となっていましたから、少しはいつ…

「聖地をたどる旅ー熊野」

日本の神話を考えるとき、熊野は重要な場所でしょう。 と言っても、熊野本宮大社や那智の大滝は知っていても、 それ以外のことは何も知らないまま、最近になって、 南方熊楠を知って、急に興味を持つようになりました。 ちょうど日本の古神道に、関心があっ…

「日本人は何を考えてきたのか(明治編)」

NHK取材班による編集本ですから、たぶん番組にもなったのでしょう。 僕はテレビを見ないので、この本をもって内容を知ったのですが、 日本の明治大正時代を、権力側からではない視点で見ているのが面白いです。 それはたとえば、自由民権運動がどのよう…

「日本人の証明」

「東條英機の曾孫が語る!」と言うふれこみで、 東條英利さんが書かれた「日本人の証明」を読みました。 実のところ、僕は東條英機と言われても感慨はないし、 日本を戦争に導いた最高責任者の一人、と言われていても、 そんなに単純なものとも、思ってはい…

「GNHもうひとつの〈豊かさ〉へ、10人の提案」

辻信一さんが、スローライフで親交のある10人に、 様々な視点から豊かさを考えてもらい、本に纏められたのが、 「GNHもうひとつの〈豊かさ〉へ、10人の提案」です。 経済成長ではない、新しい豊かさとはどんなものか、 この本を読めば概要がわかるの…

「狡猾の人」

ノンフィクションライターとして、活躍されている森功さんが、 防衛省を喰い物にした小物高級官僚の大罪を描いた!とされる本、 「狡猾の人」を読みましたが、何とも言えずウンザリしました。 防衛利権や軍需産業のザル勘定加減は、多くの人が知るところで…

「笑う子育て」

白梅学園大学 子ども学部準教授の増田修治の著書に、 「子どもをしあわせにする 笑う子育て 実例集」があります。 大学に「子ども学部」なんてあるのも知りませんでしたが、 南砺市役所にも、「子ども課」なんてのがあるご時世ですから、 大学にあっても不…

「千思万考」

当代切っての教養人である、黒鉄ヒロシさんの「千思万考」を読みました。 「歴史で遊ぶ39のメッセージ」として、日本の歴史上の人物が39人、 いずれ劣らぬ活躍をした人たちを並べて、黒鉄さん独特の眼鏡で紹介します。 織田信長から始まって、斎藤道三…

「11のスタンダード」

マスコミで人気があるらしい、エンタテイメント企画集団? 「指南役」が企画編集した「11のスタンダード」を読みました。 ~一流の仕事人たちが大切にしている~、との副題があって、 発想としてなんだかなあ・・・と思いながらも、読んでみたのですが、 …

「がんと命とセックスと医者」

~「命」より「女」が大事だと思うことは、罪ですか?~ と刺激的なキャッチコピーの、見かけもピンクで派手な本ですが、 内容はとてもしっかりしていて、読み応えのあるものでした。 僕は元々「人間である前にオス」である感覚を持っているので、 同じよう…

「のら犬・のら猫」

著名な下着デザイナーであったと言う、鴨居羊子さんの作品集で、 「のら犬のボケ」「シッポのはえた天使たち」「のら猫トラトラ」 この三つのエッセイ集を、一冊に収めた復活本を読みました。 初っぱなに連続して書かれている話は、僕が生まれる前の時代で…

「身体知」

二人とも、以前にも面白くて読書感想を書いた、 内田樹さんと三砂ちづるさんが、対談された本ですから、 是非読んでみたいと思っていたら、友人が持っていました。 もちろんお借りして読みましたが、やっぱり面白い。 読み終わって思ったのは、この二人の対…

「邪悪なものの鎮め方」

今年の夏旅中に読んだもう一冊の本は、内田樹さんの、 「邪悪なものの鎮め方」という、とても興味深い本でした。 この人のことは、今まで何も知らなかったのですが、 親しい人に勧められて読み始めてみると、これが面白い! まずこの女子大の先生、質問され…

「人生の旅の目的地」

病人を単なる臨床体とせずに、人間としてケアに重きを置く、 臨床スピリチュアルケアの第一人者、ウァルデマール・キッペスが、 先月出版した新著「人生の旅の目的地」を読みました。 副題には、「ときを生きる小さな試み集」とあって、 人生を豊かに生きる…

「戦国武将ゆかりめぐり旅・政宗公と幸村公」

戦国の武将で誰が好きかと言えば、 歴史に疎い僕は、真田幸村を思い挙げる。 子どもの頃に、猿飛佐助、霧隠才蔵、根津甚八など、 真田十勇士を家臣に持った武将として覚え、 後にこの話が、元禄時代から明治時代にかけて、 講談で人気を得た物語に過ぎない…

「タッチハンガー」

友人に勧められた、三砂ちづるさんの本の中から、 「タッチハンガー」を選んで、読んでみました。 ~がんばり続けてなお、満たされないあなたへ~ と副題があって、少しページをめくって読んでみたら、 気になることが次々と、たくさん書いてあったのです。 …

「黒い部屋の夫」上・下

以前にはしばらく、「ネット本」が流行った時期がありました。 紙を使わずに、画面で見る電子本もそうですが、それだけでなく、 ネットで公開された作品が、本として売り出される事もあったのです。 最近では、「ブログ本」って言葉を頻繁に聞くようになった…

「ホタルの歌」

1966年5月から、およそ2年間に渡って、 徳島県三郷村の小学校で、実際にあった出来事を、 原田一美さんが書いた「ホタルの歌」を読みました。 題名の通り、当時小学校の先生だった原田さんが、 生徒たちと一緒にホタルの観察をするお話です。 1966…