「笑う子育て」

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白梅学園大学 子ども学部準教授の増田修治の著書に、
「子どもをしあわせにする 笑う子育て 実例集」があります。
大学に「子ども学部」なんてあるのも知りませんでしたが、
南砺市役所にも、「子ども課」なんてのがあるご時世ですから、
大学にあっても不思議はないってことなのでしょう。

さてこの本ですが、読み始めると内容がことごとく面白い。
少し漫画も入っており、漫画の相乗効果もあってか、
子どもの詩から見えてくる、家庭の味がとても魅力的なのです。
たくさんある中から、2つだけ紹介しておきましょう。

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  パパのだっこ  (小学3年生女子)

 パパが最初に、
 私をだっこしてきた。
 その後に弟をだっこした。
 そしたらママがパパに、
 「ママのこと、忘れてなーい?」
 と言った。
 そしたらパパは、
 ママを持ち上げようとした。
 でも重くて全然
 持ち上がらなかった。
 必死で持ち上げているパパが、
 かわいそうになった。

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  お父さんのオナラ (小学3年生男子)

 お父さんはいつも
 お風呂の中でオナラをする。
 ビールを飲んだときも
 オナラをする。
 ねる時もオナラをして、
 子どものせいにする。
 だからいつも、
 「子どものせいにするな!」
 とお母さんに怒られている。

どうですか、こんな詩がたくさん紹介されていて、
しかもこれらの詩は、学級新聞のようなものに掲載された、
みんなで読んでいる、子どもが自由に書いた詩なんです。
そのまま読んでいるだけでも、面白いのですが、
著者の増田さんは、こうした子どもが書いた詩を通して、
子どもの心の成長を見ておられるのが、あたたかいですね。

僕は普段、人間の幸せとは何か?ってことを考えますが、
これらの詩には、理屈ではない人間の幸せが描かれています。
バカ丸出しで結構な、許し合える人間関係の原点が、
ここに掲載された子どもたちの詩には、存分に描かれて、
それがいかにも幸せであることを、味わわせてくれるのです。
こうした表現ができると、子どもたちの情緒は安定して、
親子の信頼関係も増すそうですから、幸せの拡散ですね。

人間の幸せって何だっけ? なんて迷ってしまったときは、
一度この本を、読んでみることをお勧めします。
独身の人は、家族が欲しくなるかも知れませんが、
大人子ども関係なく、ここには人間関係の基本が描かれて、
だからこそ、ごまかしのない幸せが見えるのでしょう。
子どもの目を通して、人間のリアルが見えるのかも知れません。
 
 
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