#その他文学

秘められた恋心?

来週月曜日(15日)に、読書会を控えているので、 あらためて「青桐」を、最初から読み返していますが、 読む度に新しく気付くことがあって、面白いですね。 この作品から見いだしたテーマは、二つあって、 一つは(自然に生きる)とは、どういうことなの…

「こころに響く方丈記」

1万年堂出版から出ている、木村耕一さんの著書、 「こころに響く 方丈記」を、読ませていただきました。 日本画を専攻して、イラスト・マンガを書いておられる、 黒澤葵さんの挿絵が、とても良い感じで配されており、 所々にある写真も、的確な表現を助けて…

「私はサラリーマンになるより、死刑囚になりたかった」

最近はテロに限らず、無差別殺人がまかり通って、 しかも罪悪感が感じられず、不気味な感じがします。 この殺人という行為に対する、強い執着とは何なのか? 理解し難いので、どう考えたものかと思っていたら、 そのヒントになりそうな本を見つけ、読んでみ…

「なぜ祈りの力で病気が消えるのか?」

花咲てるみさんの著書で、霊的な側面から解説した、 「なぜ祈りの力で病気が消えるのか?」を読みました。 “祈りの力”を信じない人には、何のことやらわからない、 怪しい本だと思うかも知れませんが、祈りには力がある。 すでに僕を含む多くの人が、こうし…

同じ朝日だけど

上の写真は、石垣島滞在中に撮ったもので、 下の写真は、南砺市の田んぼのそばで撮ったもの。 同じ朝日が昇るところだけど、ちょうど1時間時差はある。 ただそれだけで、同じ朝日だから何も変わらないかと言えば、 石垣島で撮ったものが、どうしても大きく感…

「恋する文学」

図書館でたまたま見つけた、「恋する文学」は、 表紙の色合いもよくて、気になって借りて読みました。 色というものが、恋や人生を感じさせるってことを、 今更ながら感じたので、手に取ってみたと言っていい。 それを開いてみたら、泉鏡花、五木寛之、室生…

増える期日前投票

忙しい合間を縫って、選挙の期日前投票に行くと、 数人のお年寄りが、ワンボックスの車から下りていました。 ワイワイがやがやと楽しそうですが、行き先は投票所で、 国政選挙の期日前投票に、そろって出向いてきたようです。 僕の方が後だったので、なるべ…

「バラッド」

前途有望な音楽的才能を、さらに伸ばすと言う触れ込みに惹かれて、 バグパイプ奏者のジェームスは、ソーンキング・アッシュ音楽院に進学する。 だけどその学校には、特に優れたバグパイプ奏者もいないし、 それどころか、学校の近くでは何か怪しげなことが…

「地蔵のこころ 日本人のちから」

図書館で、なにげなく新刊本のコーナーを通ったら、 みょうに気を引く本があったので、手に取ってみました。 玄侑宗久さんの「地蔵のこころ 日本人のちから」という本で、 手にとって読み始めたら、次々に面白くて止まらない。 これはもう読むしかない!と…

エンリケ・バリオスの「魔法の学校」

ハリーポッターなどの魔法ものは、子どもっぽい感じがして読みませんが、 同じ子どもを主人公にしていても、「アミ 小さな宇宙人」は興味深く読みました。 その作家、エンリケ・バリオスが書いた「魔法の学校」を読む機会があったので、 さっそく読んでみた…

「男のための自分探し」

伊藤健太郎さんの著書で「男のための自分探し」は、 今月出版されたばかりの、一見軽い感じの本なのですが、 読み始めると、様々な哲学者の警句を織り交ぜながら、 人生に避けて通れない、根本的なことが書かれていてました。 と言っても、内容が難しくて読…

大相撲と大阪府知事選挙

27日(日)には、大大の関心事がありました。 一つは大相撲の千秋楽で、白鳳と朝青龍の一番ですが、 これは見ていて何度も、全身にチカラが入りました。 がっぷり四つになって白鳳が朝青龍に躙り寄ったときは、 両者の足がまったく土俵から離れないのに躙…

「小さな愛の物語」

「スンホとリナ」って副題が付いている通り、 韓国人のスンホさんと、日本人の利奈さんが、 知り合って付き合い出した、たぶん実際のお話です。 それをマンガとエッセイで書いてあるのが新鮮でした。 これもきっと、どっちが韓国人だか日本人かもわからない…

「着る女」

~ファッションと女の人生~「着る女」を読んでみました。 著者の筒井ともみさんは、脚本家・作家となっています。 僕はこの人の名前を、まったく知りませんでしたが、 主な脚本作品のリストを見ると、確かに見たものもある。 だけどこの本に興味を持ったの…

池田晶子さんの死を悼む

朝から用事で出歩いていて、時間が空いた時に図書館に入った。 そこで新聞を見たら、池田晶子さんが亡くなったと書いてあった。 驚いて記事を読むと、2月23日に肝臓癌で亡くなられていたらしい。 その一週間前に、東京自由大学で講演が予定されていたので…

ひとりの子どもが流す一滴の涙の代償として

大江健三郎さんの本を久しぶりに読みました。 本の題名は「伝える言葉・プラス」ですが、 2004年から06年に掛けて彼が何を考えていたか、 およそのことが、この本の内容からわかります。 そこには彼の生涯のテーマとなっている二つのこと、 一つは息子…

「イワン・イリイッチの死」

この夏トルストイの晩年の作品を読み続けて、 彼が強く「死」を意識した作家だってことを、 あらためて思い知らされました。 僕は自分の楽しみとして小説を書くときに、 作品中で人が死ぬことをとても嫌っていたのですが、 これは不自然な態度だったのかもし…

「胸に手を当てて考えよう」

およそ100年前に日本がロシアと戦争を始めたときに、 トルストイがそれを批判して書いた文章が主になっている。 日本では戦前に一度翻訳され発表されているようだけど、 当局による出版停止や出版者の処刑などがあって、 戦後二度目の翻訳出版がこの北御…

「イワンの馬鹿」

沖縄へ出発する前に図書館で借りたまま、 持って行くには大きくて重いと判断したために、 家のテーブルの上に置きっぱにしていた本、 北御門二郎さん翻訳の「イワンの馬鹿」を読みました。 子供の頃に読んだことがあるはずなのに、 あらためて新鮮に読めたの…

「悪魔のダンス」

サダム・フセインが書いたという小説を読んでみた。 訳者である平田伊都子さんが取材して書いている、 日本のマスコミには出ないフセイン裁判の記録も面白かった。 それと同時に、この小説自体もしっかりとよくできていて、 アラブ民族にとってイスラム教が…

「落語に学ぶ話し方と名文句」

このごろ落語を題材にした本がたくさん出ていると聞いて、 それなら図書館にもあるかと思って見に行ったら、 あったあった、何冊も新刊コーナーに並んでいた。 そこで2冊ばかり借りておいた中にこの本があった。 春風亭正朝ってえ監修者名前も今の季節にピ…

「永遠の旅行者」

面白い小説を見つけた。 幻冬舎創立11周年記念作品と銘打った、 橘玲さんの「永遠の旅行者」って作品だ。 「誰もが税金を払わぬことを望む。 だが、それを生き方にするものは少ない。」 オビにそう書いてあったのが興味深くて手に取った本で、 書店で立ち…