「なぜ祈りの力で病気が消えるのか?」

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花咲てるみさんの著書で、霊的な側面から解説した、
「なぜ祈りの力で病気が消えるのか?」を読みました。
“祈りの力”を信じない人には、何のことやらわからない、
怪しい本だと思うかも知れませんが、祈りには力がある。
すでに僕を含む多くの人が、こうした体験をしており、
古今東西においても、祈りは確かに力を持っていたのです。

例えば心から何かを願って、それを明確にして祈れば、
詔などの形で祈ることで、それは普通に実現すると言うこと。
人間の“気”などもそうですが、具体的な力を持っており、
肉体そのものに影響を与えることは、知られていることです。
祈りとは、そうした人間の持つ“気”を集めることで、
様々なことが出来ると、考えられているわけです。

この本にも“気”の話しはありますが、特徴的なのは、
全体として大きな宇宙観があり、それに沿って解説している。
宇宙は大きなエネルギー体で、僕らはその一部であって、
死ぬことは肉体を脱して、光の世界に戻ることだと言います。
肉体をもって生きる間に、様々なことを体験することで、
本来の霊性も成長するのですが、うまくいかないとまた生まれる。

この世に肉体をもって生まれてくるとは、親と場所を選んで、
一定期間修行するためであって、偶然ではないと言うこと。
そして生まれてきたときの課題を、クリアできれば、
未練もなくこの世を去って、光の世界に戻っていける。
しかし肉体世界の財産や名誉などに、執着が大きい人は、
うまくクリアできないので、また生まれ変わるしかないという。

こうした基本的考えから、人の病気というものを追求すると、
人が病気になるのは、外的要因ではなく内的な要因によると言う。
様々な負のイメージによって、心配ごとばかりしていると、
その負の力が病気を呼んで、慢性的な治らない病気になってしまう。
この関係を知って、ポジティブなことを考えるようになれば、
肉体は活性化して、病気にならないしむしろ元気になっていく。

そのためにいくつもの方法があるわけですが、例えば息に関して、
毎日の暮らしに感謝して、呼吸を整える方法が紹介されます。
“息”は“自らの心”と書くとおりに、息が落ち着いていれば、
気は自ずから整い、霊的な心も落ち着いて安らかになる。
同時に全身のチャクラからのパワーを整え、オーラを整えて、
その人の体や健康を守ることから、病気にもならないというのです。

さらにこの本の中で、明確に主張されていることがあって、
宇宙あるいは世界の本質を、「愛」であると言い切っています。
僕らは愛から生まれて、愛を絶対に必要としていますし、
愛情をなくしては、生きていけない存在だと言い切るのです。
愛を実践することで幸せは増えるし、それ以上の価値などない、
そして多様なレベルの愛によって、この世界は成り立っています。

生まれ変わるにしろ、光の世界に戻ってしまうにしろ、
私という一つの魂は永遠なので、死を嘆くには当たらない。
永遠不滅の光の世界の中では、気づかなくなってしまう、
愛の具体的な姿を確認するのが、この世に生きると言うこと。
したがって何をするにも、常識や人の意見に惑わされずに、
自らの霊性にしたがって、愛を生きれば間違いないというのです。

僕らは自らの本性に目覚め、宇宙の法則を知ることで、
邪悪なことに惑わされずに、愛の本質を追究して生きられる。
そのようなことが、この本にはぎっしりと書かれており、
どこから読んでも、破綻なく読み終えることが出来るでしょう。
そうした本の特徴を考えて、僕も理路整然と解説するよりは、
読み終えて得た印象を、読書感想として書いてみました。