ムカゴ小豆玄米ご飯

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今年はコシヒカリのような早稲品種は作っていないので、
まだ自分の新米は、食べられる段階ではありません。
それでも、去年収穫したイセヒカリの一部を籾摺りせずに、
9月まで取って置いて籾摺りしたので、今はそれを食べてます。
その玄米に入れて食べている小豆も、あと数回で無くなりますが、
今年も小豆の収穫が始まったので、うまく回転しそうです。

そんな季節にご飯に入れる、欠かすことの出来ないものが、
もう一つあって、それがこの大好きな山芋のムカゴです。
今年も先日山で取ってきて、さっそくご飯に入れて食べてますが、
今日は贅沢に、ムカゴと小豆を一緒に入れて焚いてみました。

特別味付けはしていないので、あくまでもご飯として、
お総菜と一緒に食べていますが、これだけでも十分に美味しい。
いわゆる調味料の濃い味ではなく、ほのかな味わいだけで、
それをしっかり吟味すると、小豆やムカゴそのものの味がする。
これだけたっぷり入れてあるので、これに味噌汁があれば、
あとはお新香くらいで、他には何もいりませんね。

食を自給すると言っても、全部を自分で作るわけではなく、
山菜やキノコや、こうしたムカゴなどの山の恵みは多いですし、
魚や卵などは、ほとんど買って食べているわけですから、
車や通信費を含めて、ある程度のお金は当然必要になってきます。
しかし自然農で収穫できる作物は少ないので、収入はわずかで、
何らかの蓄えがないと、どうしても現金収入が必要になる。
それをどうするかが、自然農人の当面の課題でしょう。

今月は23日、24日の二日間、奈良の桜井市民会館で、
「人類の明日を悟るⅡ」と題した、自然農の全国大会があります。
二年前に東京で行われた講演・シンポジウムの、第二回目で、
山折哲夫(哲学者)、佐治晴夫(物理学者)、苅谷俊介(俳優)、
竹内敬二(朝日新聞)、橋本輝彦(桜井市教育委員)が参加、
それぞれの講演や、赤目塾の川口さんを交えたシンポジウムがある。

一昨年の一回目にはフル参加して、とても有意義でしたが、
そこで見えてきた課題は、どのように実生活をこなせばいいか?
つまり多くは、お金経済への対応の仕方をどうするかでした。
この課題は少しも解決しておらず、多くの若い人たちは、
自然農はやりたいけど、生活の見通しが立たずに躊躇している。

自然を大切に、命の意味や在り方を考えて暮らすことは難しく、
環境を破壊しても、合法的にたくさん稼ぐ人が持て囃される社会で、
どのように生きればいいのか?と、迷っている若者は多いのです。
せっせと働くことが、子どもたちの未来を奪うことにならない、
そんな持続可能な循環型社会を求めて、一人でも多くの人が、
新しい豊かさの中で暮らせる社会になることを祈ります!