古代米をブレンド!

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今年は不作でしたが、それでも七種類の古代米を作りましたので、
先週末に籾摺りを終えて、いよいよブレンドを始めています。
赤米が三種類に黒米が二種類、それにミドリ米と香り米を加え、
合計七種類の古代米を、白米と一緒に炊けるようにブレンドします。
もう10年ほど前から初めて、少しずつ量を増やしてきて、
去年は過去最高の出来で、多くの皆さんにおわけすることが出来ました。

今年は残念ながら、収穫量そのものが少なくなってしまったので、
去年ほどのブレンドは出来ませんが、それでも皆さんにおわけできます。
最初はこのブログで紹介して、繋がりのある人に直接連絡して、
ほとんどはその人たちに、買っていただくだけで終わっていました。
それが少しずつ量を増やして、多くの人におわけできるようになると、
送付が間に合わなくなって、今はほとんどお店に出しています。

それも富山県内だけで、自然食品の店を中心に出していますが、
一般のお店では、自然農の価値を認めていただけないので仕方ありません。
自然農による栽培は、農薬も化学肥料も使いませんし機械も少なく、
中でもお米の場合は、苗床づくりから稲架掛けまで手作業でやってます。
これは「生き方としての自然農」として、始めたことですから、
自然環境をどうやって守るかも含め、安易な妥協は出来ないのです。

機械や農薬に掛ける費用はないので、小さな経済で済みますが、
人の手間暇が掛かる割には、生産量が少ないのはどうにもなりません。
去年は豊作でしたが、機械と農薬や大量の肥料による近代農法のようには、
大量の収穫が出来ないのは、最初から分かっていたことでした。
それでも収穫を増やすことで、環境悪化を招いたのでは困ると考え、
環境負荷を少なく生きる方法として、自然農を守り続けているのです。

さらに多くの人が環境意識を持つようになって、生き方を考えれば、
環境負荷の少ない暮らしをして、社会の方向性だって変ることが出来る。
そう思うからこそ、いくつもの市民活動に参加しているわけで、
自然農によって食べ物を得ようとするのも、環境意識が基本なのです。
だけど実際に自然農をやっていると、食生活が自然に近しくなって、
結果的には身体にも良いと、これは後になって分かってきたことでした。

こんな自然の恵みを、少しではあるけど多くの人と分かち合いたい、
そう考えて皆さんに案内をして、このブレンド古代米を作り始めたのです。
古代米は玄米食でないと、多くの価値が薄れてしまいますので、
普段の食生活になるべく違和感なく、だけど玄米のまま食べてほしい。
そこでやってみたのが、家庭で普段の白米ご飯を炊くときに、
七種類のブレンドした古代米を加え、一緒に炊き込むことでした。

結果は上々で、ブレンドした古代米は玄米のまま食べられますから、
いくつもの独特の食感が、楽しめる炊きあがりになったのです。
赤米・黒米の玄米の栄養素をそのままにして、香り米の香りも楽しめ、
味、色、食感、香り、栄養素を一緒に楽しめる、ブレンドになったのです。
本来こうした米は、皆さんが直接生産すれば良いのですが、
そうはいかない人は、買って食べていただければ嬉しく思います。