寺子で稲刈り
姫は年少の時から続けて、3回目の稲刈りでした。
今年は稲の生育が悪くて、収穫も例年より少ないですが、
その分みんなで、楽しく稲刈りを終えたような気がします。
結果として収穫量は、去年の半分ほどに終わったので、
稲架の稲も寂しい状態で、稲架には畦の大豆も干しました。
何人かはお母さんたちも、手伝いに来てくれましたが、
10人の園児も頑張ってくれたので、1時間で終わりました。
今年は稲架も低く造ったので、園児も稲架に手が届きます。
園児が直接ハサに稲を架けて、僕はそのお手伝いをするだけで、
ほぼすべての作業が、子どもたちの手で進んでいくのです。
刈り取った稲を適度に束ねて、ワラで縛るところだけは、
さすがに任せきれないので、大人が中心になってやりました。
だけどこれで、ほとんどの行程は園児が自分でやったので、
紛れもなく寺子のブランド米で、自分たちの米なのです。
10日も稲架干しすれば脱穀・唐箕で、最後は籾摺りになる。
籾摺り機だけは電動ですが、脱穀は足踏みで唐箕は手回し、
耕さない自然農は、動力においても化石燃料は使わない。
化石燃料による動力を使えば、必然的に環境破壊に繋がるので、
なるべく人力を使うのが、僕らの自然農の考え方であり、
多くのの自然農仲間は、同じように動力機器を避けています。
自然農の基本である、耕さないと言う農法に関しては、
近年別のアプローチからも、支持者が増えているようです。
例えば土壌微生物の重要性からも、土を耕してはいけないと言い、
耕すときに使う犂は、「人類最悪の発明」とまで言っている。
土壌の攪乱を最小限にするのは、自然農の基本でもあるのです。
寺子の子どもたちは、初めて農に接するときからずっと、
自然を壊さないで受け入れる、環境意識が養われています。
SDGsの観点から見ても、この子たちは将来の社会で必要な、
循環型社会を当たり前のこととして受け入れ、成長して、
貴重な未来の社会で、大切なリーダーとなるかも知れません。