命を掛けた戦い!

 
アベノ独裁は、今は人気があるのを背景にして、
着々と戦争への準備、格差確定への準備を進めています。
そんな命を軽んじる政治に対し、東京都知事選挙では、
地方から国政を変える、新しい時代の戦いが始まっています。
やや年老いた細川さんが立候補して、小泉さんが応援する、
もう少し若い人で有れば良かったのですが、知名度もあるので、
東京のようなマンモス地方では、これも仕方ないでしょう。

ところが困ったことに、有力候補の一人宇都宮さんも、
同じ脱原発を掲げているので、支持が分散してしまっています。
このままでは、桝添さんが当選してしまう勢いと言えますが、
今回どうして細川さんが、都知事選に立候補されたのか、
あまり理解されていないようなので、少し考えてみました。
その一つのきっかけとなったのが、福島県南相馬市長の演説で、
この中には、新聞テレビが扱わない細川さんの姿があります。

以下、2月2日に有楽町で行われた、福島県南相馬市長の演説です。
少し長いかも知れませんが、読んでみてどこも削りたくないので、
紹介してくれた人の文章を、そのまま転載させていただきます。
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 「あの震災直後、21メートルの津波南相馬市を襲いました。
 635人が命を落としました。111名がまだ見つかっておりません。
 家族とも面会できていません。その時3月12日に福島原発第一原発が爆発。
 家族の捜索ができないまま、避難させられたんです。71500人いた南相馬市民のうち、
 6万人以上が故郷を離れなければならなかった。なぜ人が強制的に、自分の場所を
 離れさせられなければならないのか。

 私は選挙戦の最中で、仮設住宅に住む方々に圧倒的に支持されたと考えています。
 彼らが今、私に対して、問いかけてくる言葉は、「助けてください」、
 「市長、助けて下さい」、「もう、仮設では住みたくない」そういう言葉を投げかけて
 いるんです。我々は80歳を過ぎた高齢者が「助けてください」と言って、家族と
 バラバラにされて、孫とも子ども離ればなれになって住まわされていることを
 東京の皆さんは本当に知っているのでしょうか。

 私は命があってこそ、この地球があってこそ、幸せを勝ち取れると思っています。
 南相馬市には原発は無かったんです。にもかかわらず、原発事故で追い出された市民が、
 6万人以上も居て、今現在も2万5千人を超える市民が避難をさせられているんです。
 これが正常だと思いますか、みなさん。彼らに、お金で元通りの生活など返せるわけが無い。

 東京電力の広瀬社長、私が東京電力に行ったとき、一階で、新橋の一階で南相馬市
 の私を含むめた代表に対応させたんです。ふざけてるじゃないですか。本当に、
 あの一階フロアで対応させられた。なぜこんな屈辱を受けなければいけないのですか?
 東京電力原発事故が起きてから南相馬市に見学をよこしたのは10日後ですよ。
 その間、私は市民の命を守るために、私の独自の判断で市民を避難させました。

 3月16日に、新潟県泉田知事から、新潟県南相馬市民全員を受け入れると言って
 いただきました。私は、天から、神からの声の様に嬉しかった。市民の命を守るのが政治家
 じゃないですか。政治家が命を守れなくてどうするんですか。東京にオリンピック、
 いいですよ。でも、現場でどういう事が起きているか、皆さん分かってますか。
 今、建設現場、建築現場は東京に引き揚げられてるんですよ。大手ゼネコンは東京の方が
 儲かるんですよ。なぜ福島が犠牲にならなければいけないんですか、これ以上。

 原発で、危険な電力で、東京は豊かになったんじゃないですか。その東京が豊かになって、
 地方が捨てられる、こんな現実許されませんよ。皆さん、命を守る事は共通なんです。
 東京で生活することも、田舎で生活することも、同じ命を守る事なんです。
 なぜ、田舎が年寄りだけにされて、私に「助けてください」と言わなきゃいけないんですか。
 東京が助けるべきでしょう。今まで使い続けた電力で、なぜ我々が犠牲にならなければ
 いけないんですか。今、南相馬市の予算は1千2百億ですよ。その内の半分以上が除染に使われます。
 どこにもっていかれるんですか、この金は。東京じゃないですか。東京のゼネコンが福島に
 原発を起こして、福島に金を起こして、また福島から金を奪っていく。そんな事が許されますか。

 東京を変えなければいけないんです。私が細川さんを応援に来た理由は、佳代子夫人が、
 国が20キロ、30キロ線引きをしたとき物が一切入らなくなったときに、そのとき彼女は
 私のところにガソリンを運び、物資も運んできたんです。今、命の防潮堤を作ろうとしています。
 津波で亡くなった方の命を再生させるのが、私の仕事なんです。そのときに瓦礫をつかってでも、
 植林をして、命をまもる防潮堤をつくって先頭に立っているのが、細川護煕元総理なんです。
 だから私は、ここに応援に来ているんです。

 細川さんは、命の大切さを最も良く知っているんです。今、この争点は「脱原発」とかいう
 甘い言葉じゃない。命を守るかどうかなんです。命を守る人間に投票しなくてどうするんですか。
 あの時に、私が国から線引きされ、棄民化された時に守ったのが、細川佳代子であり、
 細川護煕なんです。こういう人間を、首都圏の知事にしなくてどうするんですか、皆さん。
 彼は命を掛けているんです。私も命を掛けて戦っているんです。東京電力と戦い、国のわけの
 わからない官僚と戦っているんです。それは取りも直さず、見捨てられようとする市民の命を
 守る事なんです。どうか、この東京を豊かにするということは、心を豊かにすることなんです。

 心を豊かにすれば、命を守れるんです。お金では買えない。私が東京に来た時、東京では必ず
 人身事後が起こっているではないですか。東京は命を軽く見ている。こんな東京にしといて
 いいんですか。絶対ダメですよ。東京が豊かになるということは心が豊かになることなんです。
 だから細川のように、命を守る人を代表にしなければならないんです。どうか皆さん、
 皆さん一人一人の仕事ですよ。誰かに頼る仕事じゃない。細川護煕を立てるということは、
 自分自身を大切にすることであり、東京都民一人一人を大切にすることなんです。そのために、
 ぜひとも投票を細川護煕にしてください。東京から日本を変えて、世界中を変えようではないですか。

 私はそのために、南相馬から福島を変え、国を変え、世界を変えるんです。どうか戦いに一緒に
 手を結ぼうではないですか。一緒に頑張りましょうよ。お願いします。
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僕らは残念ながら、国の首長を直接選挙で選ぶことができません。
国会議員が力関係によって、おかしな人を選出してしまえば、
国際社会における日本の立場さえ、戦争の方向へ持って行かれます。
こうした国政の流れを変えるには、直接選挙の地方政治から新しい流れを起こし、
絵空事で作り出された国の政治を、正しい方向へ修正し直す必要がある。
東京都知事選挙は単なる1地方選挙ではなく、アベノ独裁を止める、
戦争への道を止めて、命や人権を大切にする政治が問われているのです。

僕は宇都宮さんでもいいと思っていますが、田母神さんでは困るし、
桝添さんでも、アベノ独裁をそのまま押し進めるでしょうから困るのです。
集団的自衛権承認、秘密保護法強行採決辺野古米軍基地建設強行、
武器輸出解禁、原発輸出策動、内閣法制局長官解任、NHK会長指名などを見て、
いよいよ次は憲法改正自衛隊国防軍化と、富国強兵を目指すのは明確です。
一地方行政の首長選挙とは思わずに、僕らの将来にわたって、
どんな暮らしを求めるのかを、考えて投票してほしいと思うのです。