東京都知事選挙

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世界最大のメガシティである、東京都の知事選挙が始まりました。
この1都市で、メキシコの国家財政に匹敵する経済規模だと言われ、
都内を電車で移動していても、家並みがどこまでも続くので、
いったいここにはどれだけの生活があるのか、想像も及びません。
そんな大都市の長を選ぶわけですが、これが直接選挙ですから、
日本の首相のように、誰が選んだかわからないような選挙とは違い、
明確に市民の意志が繁栄される、貴重な意思表示の選挙です。

しかもこの巨大都市は、エネルギーを外部供給に頼ってお入り、
その供給源であった福島原発の事故によって、脆さを露呈したのです。
人口の少ない福島だったから良かった?、と思っているのかどうか、
たくさんの家族が離散して、いまだに将来の見通しが立たない、
こんな事態を起こしながら、国は原発推進を止めようとはしない。
危険な原発を止めない理由は、原発がないとやっていけないからか?
そうではないと明言して、元首相の細川護熙が立候補しています。

最終的には15人の立候補者がいるようですが、有力候補は4人ですから、
この人たちの訴えを、一通り見ておきたいと思います。

宇都宮健児 候補は、共産党社民党が推薦。
 「東京を世界一働きやすく、暮らしやすい希望を持てる街にしたい。
 脱原発を推進するため、東京電力株主総会で福島第一、第二原発廃炉を提案し、
 新潟県柏崎刈羽原発の再稼働に反対する
。皆さんが立ち上がれば、
 必ず東京を変えることができ、東京が変われば日本が変わる」

田母神俊雄 候補は、日本維新の会共同代表の石原元東京都知事が支援。
 「東京を強く、たくましく、優しいふるさとのような街にしたい。
 いろんな公共事業に金をかけることで、東京が災害に強く美しい街になると同時に、
 景気回復もどんどん促進される
。そしてきちんとした国家観、歴史観を持った先生を育て、
 それを子どもたちに伝えていくことが必要だ」と。

舛添要一 候補は、公明党東京都本部が推薦し自民党が支援。
 「2020年の東京に多くの人をお招きし、最高のおもてなしをみんなの力でやって、
 史上最高の東京オリンピックパラリンピックを成功させたい。社会保障にも力を入れ、
 皆さんの生命や財産を守ることが大事だ
厚生労働大臣の経験を生かして、
 東京を世界一の福祉都市にしたい」と。

細川護熙 候補は、民主党、結いの党、生活の党が自主的に支援し、小泉元総理大臣が支援。
 「今ここで、原発ゼロの方向性を打ち出すことが日本の何より大事なテーマだ。
 原発をなくして再生可能なエネルギーで活力ある日本を作るのか、今までどおりの
 コストやリスクの高い原発にしがみつくかを決める大事な選挙で、原発をやめて作る
 新しい日本の先頭に立ちたい」

細川さんと宇都宮さんは、二人とも脱原発を主張しているので、
ここは統一候補にして欲しかった気がしますが、そうはなりませんでした。
事前のアンケート調査では、田母神さんがダントツの支持を得ているようで、
原発推進というまさかの結果も、視野に入れておく必要がありそうです。
そして少子高齢化に対する政策も、争点になるのでしょうが、
日本が再びインフレになれば、高齢化の問題は深刻になるでしょう。
メガシティだからこそ、国の方針も議論してほしいと思います。

今日は久しぶりに図書館で、何紙かの新聞を読んでみましたが、
脱原発が必須だと思っている僕にしてみれば、選択肢は二人だけです。
そして宇都宮さんは、市民活動をする多くの人から支持を得ているのですが、
僕自身は細川さんのスタンスの方が、期待できるような気がしています。
脱原発が二分したことで、当選は難しくなった気がしますけれど、
万が一にも田母神さんが当選すれば、アベノ独裁はさらに勢いを増すでしょう。
そのような結果にならないことを、切に祈るしかありません。