進化する地方自治

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地方自治への関心は、90年代からありましたが、
中味がなかなか変わらないのが、実情だったと思います。
それでも政府が“協働”を前面に出すようになって、
さらには都道府県でも、市民協働を推進するようになって、
ようやく市町村でも、協働のまちづくりが本格化します。

こうした活動は、国の方針がなければ進まなかったことですが、
もう一方で、協働を担う市民活動の成長も不可欠だったでしょう。
それぞれの市町村では、協働をどうアピールするかが課題で、
僕らの南砺市においては、市のホームページ(↓)トップに、
http://www.city.nanto.toyama.jp/webapps/www/index.jsp
「まちづくり基本条例に基づく“市民参画/情報共有”」ができました。

このバナーをクリックすると、各種計画の「情報共有」から、
会議の予定や資料が閲覧できる「会議の公開」、さらには、
各種公募委員に関する情報を網羅した「委員の公募」を始め、
市民から意見を募集する「パブリックコメント」などが出ています。
残念ながら、まだ官庁からの一方的な通達的印象が否めませんが、
まずワンステップとして、進化したことは確かでしょう。

高岡市などでは、高岡市民活動情報ポータルサイトとして、
「サポナビたかおか」と言うのが、今年から本格的に始まって、
この中で市民活動をする登録団体は、自由に情報発信ができます。
今のところまだまだ官が中心で、市民の姿は奥の方ですが、
それでも助成金制度などの情報もわかりやすく、実用的です。
さらにもう少し、活動情報がわかりやすく見られるといいですね。

僕が参加しているNPO法人「Nプロジェクトひと・みち・まち」の情報も、
この中を辿っていけば見つけることができますが、まだわかりにくい。
さらには「サポナビたかおか」に出ている、Eフェスタ関連イベント情報、
フィンランドの福祉・女性政策視察~NPO地方自治体の協働~」など、
http://saponavitakaoka.jp/group15/archives/132
どこから辿れば出てくるのか、迷路を探るような状態です。

こうした情報の集積と発信が、さらにわかりやすく広まれば、
あるいはポータサイトの運用が、官民対等になっていけば、
地方自治の基盤は定まって、まちづくりのコンセプトも固まるでしょう。
政治がなにやら怪しく、信用できないことになってきている中で、
まちづくりの主役は、いよいよ市民自身に掛かってくるのだと思います。