南砺市協働のまちづくりワーキンググループ

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南砺市の公報「広報なんと」の5月号と6月号に、
「市民と行政の協働のまちづくり」が特集されており、
その一環で、ワーキンググループ委員の公募がありました。
ちょうど関心のあるテーマでしたので、応募しておいたら、
委員になったと連絡があって、昨日がその第一回会議でした。

井口の椿館で行われた会議会場へ行ってみると、
地域推進委員12名と、公募委員が10名、合計22名。
今日は田中市長から、委嘱書が一人一人手渡しされ(写真)、
市長と、富山大学地域づくり支援部門長の伊藤裕夫さんと、
二人から話を聞いて、簡単な自己紹介をして終わりです。

いいのか?これで、と思ったら、やはり疑問に思った人が、
一人二人と運営に懐疑的な人の意見が出て、予定時間が過ぎ、
時間を気にせず話しあうことになって、30分のオーバーです。
それでも協働課の担当者は、意見を聞くことの大切さから、
参加者が納得しないまま、時間切れで終わらせることはせず、
最後まで意見の集約に努力されたのが、今日の成果となりました。

市内を隈無く振り分けた地域の推進委員は、どう感じたか?
少なくとも公募してきた人の多くは、自分の考えがあるでしょう。
まずそれを伺わないことには、どこを目指して協働するのか、
目指す方向もバラバラの協働作業になっては、意味がありません。
そこで次回は、先生の話は半分で、意見交換することになりました。

地域の推進委員の人は、自ら協働に関心を持っていたわけでなく、
地域の利益の代表としての役割で参加されていたわけですから、
戸惑いも大きかったかも知れませんが、参加する必要もあります。
以前に高岡市のまちづくりで、市長と意見交換したときに、
自動車用道路の整備を望むのは、地域自治会からの陳情と聞いた、
こうした利益誘導の体質を、あらためていく必要があるからです。

各地域が自分たちの都合に合わせて、市に様々な要求をして、
その中から出来ることを順番にやっていく、今までのやり方から、
南砺市が将来的に、どのようなまちづくりをするのか考えて、
その方向を優先させた税金の使い方に、変えていく必要がある。
これは市長の判断だけでは、大きな反発があるに違いありません。

そこで市民との協働を掲げ、行政の企画段階から新しい風を入れる。
これによって、地域自治会からの風当たりを弱めることが出来る。
いや、どこまでそんなことを考えたかどうかは、憶測ですが、
そこまで考えての協働なら、喜んで風除けになりましょう。
すでに高岡市で、新しい価値観でのまちづくりの難しさを知って、
これを変えるには、企画段階からの協働が必要だと思うからです。

まだ一回目の集まりが終わったところですから、焦らずに、
期間を掛けて、皆さんで話しあっていく必要があるでしょう。
その過程で、僕の考え方だって変わるかも知れないのです。
市民と行政が、対等に意見交換しながらまちづくりを進めていく、
地元の南砺市で、その第一歩が始まったことを嬉しく思います。