高岡市長との話し合いとEネット

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昨日、Eネットの3月定例会がありまして、
そのときに、橘高岡市長との意見交換の時間がありました。
男女平等推進センター所長や市民協働課の課長も出席されて、
前もって提出してあった意見書を使っての話し合いです。
僕は「ぴ~すフィルムネット」でEネットに加わっていますが、
同時に「シャキット富山」や「Nプロ」のメンバーでもあり、
今回はNプロが「協働のまちづくり」を取り上げていたので、
独自の意見書は出さずに、皆さんの意見を伺いました。

今回取り上げられたのは、9グループからの次のような意見。
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(1)「協働のまちづくり」を進めるために・・・・Nプロジェクト
(2)芸術鑑賞に市民の参加がしやすいように・・・カーテンコール
(3)外国籍住民も住みやすい高岡のために・・・・グループequality
(4)DV対策基本計画の策定を・・・・・・・・・シャキット富山35
(5)民間との連携でDVのない社会づくりを・・・高岡女性の会連絡会
(6)持続可能な社会へ・・・・・高岡地区広域圏のゴミ問題を考える会
(7)近代化遺産として再評価し 保存活用を・・・200X年まちづくりの会
(8)よりよい医療の充実のために・・・・・病院ボランティアすずらん
(9)「子どもの権利条約」制定について・・・・・ベアテさんの会
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こうして並べてみると、このEネット活動の幅広さがわかります。
それぞれ男女平等を目指して活動しているグループなのですが、
男女平等は当然のこと、基本的人権や住み良いまちづくりに関わり、
日頃から活発な市民活動をする人たちの集まりになっている。
話し合っている内容は、まだ未熟なものが多いとしても、
こうして行政とも話し合って政策を考えることが協働だと思うし、
この積み重ねこそ、民主主義を育てる大切な糧になると思うのです。
積極的に参加いただいている橘市長にも、感謝したいですね。

それぞれの課題に対する市長の回答と、意見交換が行われましたが、
ここでは僕も意見書づくりに関わった(1)だけを紹介しますと、
僕は高岡市の協働課が行っている「協働」そのものに疑問があります。
彼らは、特定の協働事業を設定して市民に参加してもらうのが協働!
と考えているようですが、これでは単なる参加型協力であって、
何を協働するのかの協議から参加して初めて、協働の意味がある。
担当課長の話では、今後は市民提案型の事業も行うとのことですけど、
その当人が、春の人事異動で他部署へ移ると決まったようですから、
ここはしっかりと、新しい担当課長に引き継いでもらいたいですね。

これだけの多様な内容に、たった1時間の意見交換でしたので、
ことの詳細について、ほとんど実質的な話は出来なかったのですが、
それでも市長がコメントをくれることで、役所は動いてくれます。
また同じように、政治参画プロジェクトでは議員が動いてくれます。
こうした活動の全体として、市民と市政が繋がりを持つことが大切で、
これを何とか形作って維持している、高岡のEネットはすごい!
でもこのEネットを市民活動として維持するのは、それなりに大変で、
事務局員の引き受け手が、なかなか決まらないのも難しいところです。

本来なら、こうしたやる気のある人こそ予算を使えばいいのに、
まちづくりに本気で取り組む人と税金を使う人は、必ずしも一致しない。
高度に完成された行政手法は、中央官僚ばかりではないのでしょうが、
地方行政はまだ全容が見えて、把握できる部分は大きいのですから、
ここから民主主義を育てるのが、わかりやすく確実かと思います。
いつも言うことですが、民主主義の体制で政治がおかしいとすれば、
まず市民が、自分の生き方を自覚することから改革が始まります。


写真は橘高岡市長と、Eネット代表の青木さんです。