猛暑と豪雨

イメージ 1

世界中で異常な猛暑と豪雨が頻発していますが、
僕の住む南砺市でも、大変な被害があったようです。
7日は午前中に、源氏物語を読む会に出席したら、
小院瀬見に住む友人宅も被害を受けたらしいと聞いて、
午後からさっそく、お見舞いに行ってみました。

福光の山沿いに近づくと、道路のあちこちが泥まみれで、
田畑にも土砂の流れ込んだと見られる痕跡があります。
さらに小院瀬見付近では、路上にさえ泥が残っていました。
友人宅前まで行くと、小型のユンボとトラックが、
路上に溜まった土砂を、運び出し続けています。

近くの空き地に車を停めて、家に上がり込んでみると、
友人は疲れた様子で、赤ん坊と横になっていました。
幸いなことに人的被害はなく、元気に迎えてくれましたが、
家の前庭は、いまだに土砂が積もったままの状態で、
僕もスコップと一輪車で、土砂除去の作業を手伝いました。

話を聞くと、ちょうど豪雨の出水があったときには、
二軒先の小屋のそばで、車に乗ろうとしていたときで、
土砂で小屋が倒壊して流れ出し、車に押し寄せたそうです。
その時の危機一髪は、もちろん大変だったでしょうし、
さらにこの押し寄せた土砂の除去は、大変な作業でしょう。

普段は風光明媚で、気持ちのよい緑に囲まれた山間も、
ひとたびこうした豪雨に見舞われると、逃げ場がないのです。
これを機に、また村を離れる人が増えるかもしれません。
それでも友人は、この場所の普段の気持ちよさが好きで、
できればこれからも、この場所で暮らしたいと思っている。

家の周りの土砂も少しずつ片付いて、元の地面が現れ、
庭には今年の梅干し用の梅が、土用干しをされていました。
僕もちょうど土用干しを始めたところですが、僕の梅干しは、
この友人からノウハウを教わって始めたようなものなのです。
友人は頑張り屋ですから、今回も乗りこえてくれるでしょう。

夕方家に帰った僕は、土用干しの梅を一粒ずつ裏返しました。
数をかぞえながらやったら、256個の梅がありました。
三日三晩の土用干しと言いますが、近年は猛暑が続くので、
少し早めに終わらせた方が、良さそうな乾き具合です。
こうした保存食も、僕らを助けてくれるに違いありません。