イソップ流・田植え

イメージ 1

先週末の晴れ間から、ようやく僕らの田植えが始まりました。
僕が今年植えるのは、トヨサト、コシヒカリ、それに古代米です。
北陸はまだ梅雨入りしていないし、天気の良い日が続いているので、
この間に少しでも済ませたいと思っているのですが、難しいですね。
いろいろ試行錯誤しながら、田植えそのものを楽しんでもいるので、
なかなか思うようには捗っていないのですが、それも仕方ありません。

この田んぼを借りて何年かは、草もろくに生えなくて困りましたが、
6年目になる今年は、すっかり野性に戻ってたくさん草が生えました。
その草を寝かせて肥料にするのですが、苗が負けては困りますから、
2週間ほど前に、大きな草は全部一度刈り倒してはおいたのです。
そこもすでに草が茂り始めていたので、田植え用のロープを張って、
直接苗を植える場所だけ草を剥がしながら、苗を植えていきます。
こうしておけば、次回に行間の草刈りがやりやすくなるはずなのです。

見た感じは、田んぼと言うよりも、畝立てした畑のような感じですね。
右側の奥は、まだ苗を植えていない草だらけの田んぼがわかるでしょう。
そこにロープを張って、苗床から取った苗を1or2株ずつ植えていきます。
自然農だからと言って、ここまで丁寧にやる必要はまったくないのですが、
こう地面を確認しながら苗を植え付けていると、大地を身近に感じます。
そして、ミミズやオケラや小さな命たちがたくさんいるのがわかるのです。

こんな事やっているから、作業はなかなかはかどらないのですが、
そもそも合理的に早く作業を終えなくてはならない理由などないのです。
しかも、まったく何の役にも立たないことをやっているわけでもない。
気持ちいい自然の中で、時間を気にせずに好きなことをやっているだけで、
体も心も健やかになって、やがては大切な食料も手に入る有り難さです!
この楽しみを捨てて、どこにどんなこれ以上の理に叶った楽しみがあるか?
とは言え自然は待ってくれないので、時期を逃さないように急がないとね!