試みの田植え

イメージ 1

左の写真を見てもらうと、
上の方に田植えの済んだ田んぼがあるのはわかるでしょう。
でも実は、下の方も田植えの済んだ田んぼの様子です。
もちろん普通に苗代をした田んぼではなく、
草の合間に苗を植えた、自然農の田んぼなのです。

と言っても、自然農だからと言って、
どこでもこんな田植えをしているわけではなく、
僕らの頼成の田んぼは、見掛けは上の方と変わりません。
それでは、どうしてこんな田植えをしたかと言えば、
今年の春まで放置されていた、この田んぼは、
排水路を作っても水分の抜けない、沼田のようなもので、
表面の草の部分を無くすと、下は沼状だというのです。

かつては、耕耘機などの機械を入れても、
沈んで抜け出せなくなったことが何回もあったとか。
僕らは自然農なので、基本的に機械を入れる予定はない。
それでも表面の草土の部分から、草を根こそぎ取ってしまえば、
作業しにくい沼になってしまう可能性は高いので、
ここはなるべく表面の草を活かし、草を敵としないどころか、
草を見方にして、苗を守っていただこうという考えです。

目論見通りに行くかどうかはわかりませんが、
それでもやってみる価値はありそうで、興味もあります。
昨日からようやく田植えを始めたら、近所のおじさんが来て、
この区画が、ひどい水捌けの悪い場所であることや、
機械は入れられないことなどを、いろいろ話した上で、
僕らのようなやり方を試すのも必要だ!と言ってくれました。
自然農なら、こんなところでも工夫次第で可能です。

とは言え、沼田なので水枯れの心配はありませんが、
苗も育ちやすければ、草だって育ち安いはずですからね。
ここは稲が草に負けないよう、世話をする必要がありそうです。
でもそれでうまく稲が育ち、まあまあの収穫になってくれたら、
ここは案外自然農に向いているかも知れないのです。

あくまでも、草に負けずにうまく育てば、ですけどね!