大泉寺でミニ上映会

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来春公開予定となっている、鎌仲ひとみ監督の作品、
ミツバチの羽音と地球の回転」の制作過程を届ける、
ビデオレター「ぶんぶん通信 №1」のミニ上映会を、
高岡市の二番町の、大泉寺で行いました。

今年の9月6日には、高岡市と共催するEフェスタで、
鎌仲監督を招いて講演していただく企画が進んでします。
そのとき「ぶんぶん通信 №2」を見せていただく予定なので、
その前に、№1を見て、意見交換会をしておこう!と言う、
Eフェスタ実行委員会の、新たな試みでもあるのです。

「ぶんぶん通信 №1」の内容は、二つのパートからなります。
一つは山口県にある祝島で、豊かな自然の田ノ浦湾を埋め立て、
原子力発電所を建設する計画に対して、島の住民が反対する。
祝島がある上関町の議会では、大勢の傍聴人が押し掛けますが、
役所は住民の声に耳を貸さず、黙々と埋め立てを採決する。

「多数決で、少数者の声を切り捨てていいのか?」
「将来へ禍根を残すような決定に、誰が責任を持つのか?」
と言った声が飛び交う中で、町長は納得いく説明もしない。
もっとも住民に近いはずの地方自治で、人々は苦しめられる。

一転してスウェーデンでは、電気も車の燃料も、
何を使うかは住民一人一人が、自分の意思で選べるので、
多くの人が、風や太陽の自然エネルギーによる電力を選択する。
「日本では、どうして自分で選べないのか?」
スウェーデンの若者が問い掛けても、返事が出来ない。

鎌仲さんは、こうした問題をシステムの問題として、
システムを変えないと、民意は政治に届かない!と考えます。
僕はその前に、どんな社会を望むか自覚の問題があると思うけど、
公益ばかり優先して、住民の利益にならないことが進む国では、
どんなシステムを作っても、人を幸せにすることは難しいでしょう。

上映会後に、残った参加者が意見交換をしていたら、
日本の民主主義は建前だけで、実質は封建時代みたいだね!
と誰かが言ったのは、まったくその通りだと思わされました。
この日本を変えられるのは、選挙と市民活動だけでしょう。


市民活動はあきらめずに続け、選挙では選択肢を育てる努力をする。
それが経験豊かな人から見れば、非現実的な理想論と言われても、
僕にとっては、理想のない社会や人生など、面白くもないからです。