有機農業と自然農

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昨夜の12月金曜試写会は、有機農業と自然農について考えました。
参加者は僕を含めて7人で、賑やかなおしゃべり会だったですね。

上映した映画は、有機農業を知る映画として「サルー!ハバナ」、
自然農を知る映画として、「福岡正信DVDブック」から、
それぞれ30分ずつ、合計1時間の鑑賞をしてから話し合いです。

まず有機農業に関しては、皆さんいちおうの知識はあったようですが、
大都会ハバナの真ん中で、一度アスファルト整備された土地に、
ブロックで囲って土盛をして、そこに野菜を栽培する様子を見て、
なるほど、コンクリートで固めた日本でだって、都市農業は出来る!
と、地域の食糧は地域の住民で、自給率を上げたいという話になりました。

さらに福岡さんの自然農に関しては、あまりの自然泰然に驚いたようで、
人間の衣食住のすべてまでを、自然に任せてしまえばいいと言う、
過激な考え方には、どう反応していいかもわからない人がいました。
「彼はマジメに本気でそう考えているのか?」がわからないのです。
耕さず、肥料をやらず、年間を通して、自然に任せようとする農法です。

それでも今回参加した7人のうち、3人が自然農経験者だったので、
実際の様子などを具体的に話ながら、特に若い人は少しでも、
自給のための農業に取り組んだ方がいい、いずれ必要になる!
との意見一致で、具体的に農作業を始める話まで飛び交いました。

僕らが頼成でやっている自然農は、川口さんの流れを汲むもので、
福岡さんとは少し違うのですが、基本的に自然に任せる態度は同じです。
僕も今年で6年間、なんとか自然農を続けてきたことになりました。
その間に、少しずつ土が変わってきたのを、実際に見てきましたし、
福岡さんが言う、衣食住のすべてを自然に任せてしまうのもわかるのです。

でもまあ、溢れる物に取り囲まれて暮らすことがあたりまえになった現代、
突然それらの物をすべて遠ざけて生きるのは、なかなか難しそうです。
そこで僕の場合は、「なるべく」を使って、自然農に挑戦している。
「自然農を生きる」とは、まったくもって「善く生きる」と同じなのです。