休耕田での種下ろし

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昨日は砺波市頼成の自然農園で、
今日は庄川の放棄されていた休耕田で、
それぞれ今年用に作っておいた苗床へ、
トヨサトとイセヒカリの種下ろしをしました。
古代米は少し日を置いて、今週末の予定です。

なんとか草刈りをしてみた休耕田ですが、
苗床用に場所をしつらえてみると、
この10日間以上雨が降っていないのに、
土が乾いているのは、わずかに表面だけです。
3㎝も下は、たっぷり水を含んで柔らかい。

どの程度排水の手を入れたものか考えても、
あまり経験がない状態なので、逆に何もせず、
様子を見て、必要に合わせようと考えました。
常識を疑う以前に、常識がよくわからないので、
下手の考え休むに似たり!ってことで、
まずは体験してみよう♪と言うことです。

作業をしていたら、隣の田んぼの人が来て、
僕らが自然農だと聞くと、挨拶してすぐに一言、
「虫が湧くから草刈りしてね!」と言われました。
種籾出荷用の田んぼで、品質に厳しいのだそうです。
なるほど、僕ら自然農としては農薬が心配でしたが、
ここは後参者なので、それは言いませんでした。

もしも1メートルと離れていないお隣で、
通常通りに農薬散布で、除草剤など使われては、
僕らの方が自然農基準に違反してしまいますからね。
だけど最初から、それは要求できないことなので、
ここで作る僕らの米は、自給用の白米だけです。
売る可能性がある古代米は、頼成でしか作りません。

実はまだ近くも、休耕田があるとわかって、
僕らが追加して使わないかという話もありますが、
こうして実際に使い始めれば、何かと問題も起きる。
そうした人間同士の利害の違いをどう考えるかも、
自然農的な生き方で、解決方法を考えます。

問題を起こさない生き方としての自然農は、
戦争に至る経済問題や大量消費を客観的に見て、
そうではない生き方の実例としてあるのですが、
お隣の人と争っていては、意味がないですからね。
大切なのは「善く生きる!」でしかないのです。

写真は休耕田での苗床の様子です。