先進地(上越市)視察研修

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南砺市「協働のまちづくりワーキンググループ」の12月会では、
昨年4月に「上越市自治基本条例」を施行された新潟県上越市へ、
先進地の視察研修をすべく、バスに乗って行ってきました。
幸い天気も回復していて、全員早めに集合したので早めに出発。
途中の名立谷浜SAで昼食を済ませて、午後1時前に上越市役所へ。
すぐに会議室へ通されて、定刻ジャストから研修は始まりました。

みごとに分厚い14冊もの資料が、参加者の一人一人に配られて、
予定されていた2時間の前半を、上越市の担当者や市民参加者など、
基本条例の素案作成をされた3人から、経緯の説明がありました。
そのあと我々南砺市からの参加者が、次々と様々な質問をして、
予定時間は大きくオーバーして、3時15分頃にようやく終わり。
それさえも、時間だから終わりにした感じで、話は尽きませんでした。

伺った話や質疑の詳細については、この記事には書きませんが、
印象的だったのは、この基本条例は当初2年間で作る予定が、
実際には3年掛かっており、しかも最後の1年間はかなり無理して、
月に2回の会議を繰り返すような、ハードな仕事だったとのこと。
その分、関わったメンバーの思いも大きくて、いい条例になったと、
市民参加の人が自負しておられたのは、羨ましく思いました。

研修の後は、市民活動を応援するために立ち上げられているという、
市民プラザの視察に行きましたが、これはみごとに規模も大きい。
もとはジャスコの建物で、撤退したあと残された建物の2階フロアを、
ほぼ全部、市民活動の応援スペースとなっているのは、壮観です。
主立ったものとして、外国人支援、男女共同参画、ボランティア支援、
リユース室、リサイクル室、学習室、印刷室、環境保護の展示など。

特に興味深く思ったのは、様々な市民活動に関する情報がすべて、
ここへ来れば何でもわかるようになっていて、しかも職員が少ない。
無人のコーナーさえいくつもあるのですが、自主運用に任され、
経費を掛けずに、やりたいことをやりやすくしてあるのがいいですね。
写真左下はボランティア募集の掲示板で、たくさんの募集があり、
写真右中は藁縄を綯って、注連縄を作っているところでした。

南砺市でも来年の4月から、市民活動応援のスペースが予定され、
具体的に場所も決められているようですが、どんな感じになるのか。
少しでも使い勝手の良いものにして、活用したいものですね!
そんなことを考えながら、帰りのバスに乗り込んで帰りです。
どこ一つ観光地や商業地を回るわけでもない視察会でしたが、
こうして少しずつ、市民と行政との協働も見えてくる気がしました。