圧力鍋

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昨日はおふくろの命日でした。
と言っても、何もしないのだけど、(^_^;))
たまたまコメリでバーゲンをしていたので、
圧力釜を買ってきてアジの煮物を作りました。
圧力釜は以前から使ってみたいと思いながら、
鍋ばかり買ってもしょうがないだろうと、
買わずにいたのに、安かったので買いました。

生前のおふくろは趣味の多い人で、
俳句をたしなみ、水墨画を描いたり、
踊りや手芸などもしていたようですし、
いろんなサークルにも参加していた人です。
町内には同年代の人がまだ大勢いますし、
ALSなんて病気にならなければ、
まだ元気に趣味の世界を生きていたでしょう。

ただし、けっして家事や料理が得意ではなく、
父が元気なときも、自分で店を持っていたので、
掃除も料理も手早く済ませるのが得意だったはず。
それでも洋裁の方は腕のいいプロだったので、
僕は幼い頃から、母の手作りの服を着ていました。
そんな子は友達にはひとりもいなかったので、
僕は、買うお金がないから手作りなんだと思ってた。

でも今になって考えてみればすごいことで、
僕は初めてのジャケットさえ母の手作りでした。
コーデュロイの生地を自分で裁断して、
普段はやらない男物の仕立てにしてあった。
そんなジャケットが好きになった頃には、
僕はもう大きくなって着れなくなっていた。
思えば、父も母もおしゃれな人だったですね。

料理の味わいを覚えたのは家を出てから、
あちこちで一人暮らしをするようになって、
あるいはL.A.のホームスティで日本料理を望まれて、
さらにはわけあって調理師の免許を取ったりして、
少しずつ料理に関心を持つようになってから、
美味しいものの魅力がわかるようになっていく。
美味しい料理は、大切な文化だったんですね。

同じ美味しいと言っても、レストランではなく、
家庭でくつろいで食べる食事が一番美味しい。
そんな料理の中でも、圧力鍋で炊いた魚などは、
いつのまにか僕の大好物の一つになっていた。
これ一つ持っていれば、世界が広がる気持ちもする。
そして何より、食材を無駄なく全部いただけるのがいい。
今日は作った魚料理を写そうと思っていたのに、
あんまり美味しそうなので食べてしまったわさ♪