SDGsを考える!(その1)

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2016年に行われた、G7富山環境大臣会合に合わせて、
僕らはアースディ富山で、「市民による環境宣言」を目指し、
4つのフォーラムを開催して、環境市民宣言を発信しました。
当時のことは、このブログでも何度か紹介してきましたし、
僕の中で SDGsは、当たり前の目標になっていました。

だけど最近になって、フォーラムの案内は残っていても、
SDGsに関する記事は、あまり書いていなかったと気付きます。
自分が関わったフォーラムや、環境市民宣言を大切にして、
その大元であるはずのSDGsが、置き去りになっている。
あれから既に2年半が過ぎて、政府もこれを目標に掲げながら、
実際の暮らしの中で、実相が見えてこないのも気に掛かる。

今頃こんなことを書くのは、「南砺幸せなまちづくり創生総合戦略」の、
戦略推進委員会に参加したとき、議長が言った一言が気になったからです。
様々な事業実施の結果に対して、検証・評価・意見を述べた時に、
議長はそのまとめとして、世界の流れとしてのSDGsを持ち出して、
南砺市もこれを目指さなければならない、と締めくくっていたのです。
いつのまにか忘れそうになっている自分に、驚いてしまったのです。

一個の人間としては、自然農によって体得した生き方に拘って、
自分らしく生きることが、大切なことだと確信しています。
だけど同時に人間である限り、社会的存在としての在り方も大切で、
社会とどう関わるのかを考えるとき、SDGsが大切になってくる。
まさしく社会をどのような姿にするのかの、最終目標として、
この「Sustainable Development Goals(SDGs)」があるからです。

これは日本語で言えば、持続可能な開発目標と訳されますが、
具体的には、2015年9月の国連総会で採択された、
『我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための2030アジェンダ
(Transforming our world:the 2030 Agenda for Sustainable Development)
と題する成果文書で示された、具体的行動指針のことなのです。
その内容を見ると、17の分野別の目標と169項目の達成基準があります。

(1)貧困をなくそう
(2)飢餓をゼロに
(3)すべての人に保健と福祉を
(4)質の高い教育をみんなに
(5)ジェンダー平等を実現しよう
(6)安全な水とトイレを世界中に

(7)エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
(8)働きがいも経済成長も
(9)産業と技術革新の基盤をつくろう
(10)人や国の不平等をなくそう
(11)住み続けられるまちづくりを
(12)つくる責任つかう責任

(13)気候変動に具体的な対策を
(14)海の豊かさを守ろう
(15)陸の豊かさも守ろう
(16)平和と公正をすべての人に
(17)パートナーシップで目標を達成しよう

上の分野表記は簡略にしてありますが、実際にはもっと詳細です。
そこで次回から3回に分けて、この詳細な内容を検証して、
僕らはどのように関われば良いのかを、考えてみたいと思います。
実際に男女平等やエネルギー問題や、具体的な多くの問題は、
この分野別の項目の中にあるのですから、体系的にもわかりやすく、
どんな社会を目指すのかを考える上で、役に立つと思うのです。