ニチマ倶楽部の今後?

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図書館へ行ったので、北日本新聞を読んでいたら、
今月一杯でニチマ倶楽部が営業をやめるのではないか?
と書いてあるのが目に止まりました。
砺波平野では、氷見の永芳閣、高岡のニューオータニと並んで、
砺波のニチマ倶楽部は、僕にとって高級ホテルのイメージです。
そのニチマ倶楽部が営業をやめるとすれば、
やはり時代のニーズが、変わってきたと言うことなのでしょう。
地方都市での都市型高級ホテルは、やっぱり二番煎じでしかない?

このホテル・ニチマ倶楽部は、もともと日本製麻富山工場跡地の、
跡地再開発事業の一環として、平成2年に開業したようです。
歴史の古い既存の建物をベースに、斬新なデザインでの改築をして、
写真右のレストラン・ロビーなどは、重厚な雰囲気が漂います。
富山へ戻って、初めて付属のレストランで食事をしたときは、
砺波にこんな厳かなレストランがあることに、驚いたものです。
それからやがて、この建物は高級ホテルなんだと知り、
客室に「アートルーム」と称する特別室があるのも知りました。

いったいどんな部屋なのか?と、興味を持っていたら、
何年か前のテレビ番組で、二代目引田天功さんが気に入っている!
と聞いて、ますます興味を引かれたのを覚えているのです。
ただし僕にとって砺波は日常生活圏でもあり、そうでなくても、
このアートルーム宿泊は、4万円以上すると聞いて諦めていました。
それがいよいよ閉鎖されるかも知れないと言うのですから、
もう時代は変わったとわかっていても、寂しい気持ちがするのです。
こんな部屋に、一度くらいは泊まってみたかったものです。

そんなことを考えながら、ニチマ倶楽部のサイトを見ていたら、
今月末までの限定プランとして、安く泊まれる情報が出ていました。
「アートプラン」と題した宿泊プランに申し込めば、
写真左の「カマクラのあるお部屋」2名一室(朝食付き)宿泊料金が、
一人13,000円と、驚くほど割安になっていたのです。
10年前にこの料金なら、彼女と一泊するのも悪くなかったでしょう。
残念ながら今では、お金もないし彼女も居ないので用をなしません。
そうでなければ、一泊くらいはしてみたいものですが・・・

こうしてまた、一つの時代が変わっていくのを見るわけですが、
半世紀以上も生きていると、この先20年後くらいは予想もつきます。
ニチマ倶楽部が20年で幕を閉じるとしても、当然のことで、
いかに先見の明があって始めていても、役目は終わったのでしょう。
これから地方の都市は、東京のような大都市を見習うのではなく、
それぞれの地域にある豊かさを理解して、それを活かすことで、
新しい事業や生き方を、模索していくしかないと言うことです。
ニチマ倶楽部も例外でなく、次のステップを模索して行くのでしょう。