なぜ古代米を食べるのか?

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一般に古代米とは、稲の原種である野生稲の特徴を受け継いでいる米、
と言われていますが、その種類は大きく分けて4種類あります。
最も多く出回っているのが黒米で、カルシウム、マグネシウム、リンなど、
微量栄養素が豊富で健康に良いし、抗酸化作用のあるアントシアニンも含んでいます。

次に多いのが赤米で、黒米と同じようにカロリーは少ないのに栄養素が多く、
カリウムやビタミンB1などが多くて、体質改善や免疫力のアップに役立つと言われます。
また黒米のアントシアニンに対して、赤米にはタンニンが含まれており、
これらの色素には、アンチエイジングや美容に効果があると言われているのです。

そして生産量の少ない緑米は、実は一番美味しい餅米と言われており、
砺波平野の農家では、今でも自家用の餅のために緑米を作っている人がいます。
緑米古代米の中でも鉄分が多いのも特徴で、晩稲でもありますが生命力がとても強く、
他の稲が収穫を終わっても、なおじっくりと成長を続ける逞しさがあるのです。

これらの特徴的な古代米とは別に、香り米の存在も忘れることは出来ません。
日本だけでも数多くの香り米品種がありますが、世界にはもっとたくさん栽培されていて、
最も高価な米として流通しているのに、日本では流通量が少ないのです。
日本で少ない理由の一つは、背が高く台風に弱いのと施肥を好まないからでしょう。

しかも面白いことに、これらの古代米はすべて精米をすることなく玄米で食べられて、
米の表面にある貴重な栄養素を、失うことなく全部食べることが出来るのです。
コシヒカリなどに比べると、しっかりとした歯ごたえながら重くなることもなくて、
食べやすい上に様々な食感もあって、バラエティに富んでいるのが古代米です。

さらにありがたいことに、こうした古代米は白米と一緒に炊くことが出来て、
その分量を調整することで、様々なご飯の色や食感のバリエーションも楽しめるのです。
それではどんな古代米をどうやって食べれば良いのか、と考えて試行錯誤して、
最終的に僕が提案しているのが、「七種ブレンド古代米」と言うものです。

僕は自然農を始めてから、こうした古代米こそが手作業に適しているとも考え、
不耕起・無農薬による米作りを通して、7種類の古代米を育てるようになりました。
この7種類の古代米は、過不足なくブレンドすることで特長を活かし、
この数年は安定して、「七種ブレンド古代米」として楽しめているのです。

毎年自然農の証として、わずかながらブログ訪問者の皆さんに譲ってきましたが、
今年からは少し量を増やし、自然食品の店に置いてもらうようになりました。
富山県内にほんの数店舗だけなので、このブログを見て欲しいと思っていただければ、
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身も心も生き生きと健康に、せっかく産まれた命を活かして生きられますよう、
少しでもお役に立てれば、それこそ僕の一番の社会活動と言えるでしょう。
誰しもが幸せに、良い人生を送れますように、心より祈ってやみません。
今年も残すところあと少し、来年はさらに命豊かな年になりますように!