やったぜ日産・・・?

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羽田空港へ降り立ったところで、逮捕されました。
西川広人社長の会見によれば、容疑は3点で、
報酬を低く偽って、有価証券報告書に記載した点、
会社の投資資金を、目的を偽って私的支出した点、
会社の経費を、私的な目的で不正支出した点。

どの容疑を見ても、ひたすら個人の利益で、
この人が如何に欲深いかを、如実に語っています。
この欲深さ故に、傾いた日産の経営を立て直しに向けて、
収支の合わないところは、非情に片付けていきました。
それで仕事を失った人は、引っ越しや転職を余儀なくされ、
今も深い傷が、日本経済のあちこちに残っています。

彼は確かに、日産の経営を立て直しましたが、
その手法はいわゆる合理化で、非情なものでした。
日本人の経営者なら、躊躇するような無人情な合理化を、
次々に実行して、経営の採算を合うようにしたのです。
そして当時の日本では、非常識と思われるような、
年収10億円の報酬を得て、それでも少ないと言った。

今回の逮捕容疑には、この何年かの合計でしょうか、
役員報酬の50億円過小表記、ともありますから、
いったいいくらの報酬を得れば、満足したのでしょう。
会社や社員に対しては、どこまでも合理化を求め、
自らは膨大な報酬を得て、それを申告せずに誤魔化し、
さらには会社の経費まで、私的に流用していた。

彼が逮捕されたことを受けて、あるライバル社は、
「やったぜ日産 カルロス・ゴーン逮捕」と、
SNSに投稿したことから、批判を受けてこれを削除。
だけど僕なんかは、日本文化にそぐわない彼のやり方を、
快く思っていなかったので、よくぞ言ってくれた、
と溜飲の下がる思いで、今日はこの写真を取り上げました。

Gone With the Wind」ならぬ「Ghosn With the Money」
なんてしゃれている場合ではないけど、笑えます。
一部の人だけが利益を得る会社ではなく、すべての人が、
等しく恩恵を受けられる会社に、ひいては社会になってほしい。
ゴーンの逮捕によって、日産自動車の経営理念が変り、
日本社会の価値観にも、良い変化が生まれることを期待します。