「聴く」を考えるワークショップ

イメージ 1

今年も高岡のウイングウイングで、Eフェスタ2018が開催され、
一週間にわたって、様々な催しやワークショップが行われています。
僕は今日、その中から「聴く」ことをテーマにしたワークに、
10時からと13時からの2つ、それぞれ2時間に参加してきました。
最近は「聴く」ことの大切さを感じて、活動することが多いので、
ちょうどいい機会だと思い、客観的になろうと思っての参加でした。

午前中のものは、トークサロン・エンジェルの会が主催して、
相手の気持ちをうまく聴くためには、どうすればいいかを考える。
「聞く」ではなく「訊く」でもない、「訊く」という行為は、
耳と目と心で、相手をそのまま受け入れることが大切だと言います。
話す人は問題の正解を求めているわけではなく、共感を求めているから、
聞く人は答えを出そうとはせずに、共感してみせることが必要とか。

午後のワークはふぁん・ふぁしい・cafe主催で、具体的に問題を設定し、
会話における掘り下げの手段としての、聞き方を実践してみる。
2時間の内に3回相手を変えて、お互いの話しに相槌をうちながら、
どのように話を展開させればいいか、具体的に身につけていくのです。
僕の3回目の相手は、話のまとめを言葉ではなく絵で描く人で、
人間は6人に一人は、言葉よりも絵で描いた方が通じるとおっしゃる。

僕などは文字表現を重視するので、時間を掛けて考えますが、
絵でまとめるという女性は、聴きながら紙面を描いていく感じでした。
これはそれで才能がないと無理だろう、とは思っていましたけど、
僕がまとめるときは、言葉ではあるけど図的に紙面を使って書きます。
そうするとその図面が、そのまま内容を辿るときに役立つ感じで、
理屈ではない関係性が、ストレートに理解できるようで面白かった。

午前の話しも午後の話しも、人間同士の会話においては、
言葉は一つの手段であって、伝達のすべてではないことを主張する。
相手に自由に話してもらいながら、話を途切れさせない手法とか、
相手の心を開くための、聞き上手になる方法を伺った気がしました。
だけど僕は実のところ、今日のワークで期待していたのは、
少し違う観点のところで、良い議論の方法だったかも知れません。

最近は様々な会議などでも、聴くだけだったり話すだけだったり、
あまり良い感じの議論にはならないし、声の大きい人がよくしゃべる。
強い人の意見だけが通るようでは、民主主義にはならないし、
特定の人の意見しか通らないのでは、会議をする意味も疑わしい。
よく聞いてよくしゃべる、良い議論ができるような会議を求めるから、
まず聴くのですが、聴くだけで終わってしまうのが残念なのです。