次は台風21号か?

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地球の自然に対して仕掛けた、人類の無謀な戦は、
人間を脆弱にした物質文明の繁栄で、新展開を見せています。
武器としての文明の利器を持たない、貧しく弱い人々が、
まず豪雪や高温に直接倒れて、次々に死んでいっていますが、
次は武器を持つ人々も、やがて武器を無力化されていく。

そもそもあらゆる宗教には、なぜ神を想定しているのか?
人間の存在が、単に物理科学上の形態にすぎないなら、
神や仏は無用の長物で、人間の進歩に役に立つとは思えない。
だけど歴史を見れば、宗教こそが科学の進歩さえも支えてきており、
宗教的な価値観がなければ、科学が発達したかどうかも怪しい。

ところが人々は、そんな神をめぐってさえ対立しており、
様々な価値観は、暴力的な強さによって優劣をつけている。
議論の場においてさえ、強いものが正しいのであって、
強引な強者の正義が、ありとあらゆるものを勝手に価値づける。
やがてその価値に従わない大自然が、人類の最大の敵となります。

自然を克服するとは、科学の根拠である神を否定して、
地に足のつかない、バーチャルな戦いを仕掛けることに似ている。
古い日本文化では、人は自然に寄り添って生きるものであり、
自然の破壊などとんでもなく、自然こそが神だったのです。
しかしすでに戦は仕掛けられており、自然界はそれに応じた。

気温は上がり、海水温は上がり、サンゴ礁は死滅して、
豪雪が始まり、豪雨が大地を襲い、巨大台風がやってくる。
経済産業の膨らみに引き換えて、人々は居場所を失って、
かましく強いものだけが、文明の利器で命を守る。
この状態がいつまで続くのか、戦火はエスカレートしている。

大本営発表は常に正しく、人々は命を守るために戦い、
自分が何をしているのか知ることなく、討ち死にを続けている。
政治にさえ難しい民主主義は、経済にはまったく無関係で、
強いものが生き残ればいいと考えるから、自然界が反撃をする。
こんな戦はいつまで続けたって、勝利することはあり得ないのに・・・