7月7日生まれの二人
8月中旬は、同窓会の時期ですが、
僕の周りでは、今年は何もお誘いは無い。
若いときから、付き合いのいい方ではないし、
旅をしていた時期が、かなり長かったので、
そのうち所在不明で、連絡も取りませんでした。
2000年に、この地に戻ってきてからは、
時々は、連絡をもらうようになりました。
と言っても、滅多に参加することはなかったし、
正直言って、あまり関心もなかったのです。
それでも時々参加すると、いろいろと面白い。
最近では、立教大学の放送研究会仲間と、
沖縄帰りに飲んだのが、愉快で楽しかった。
学生当時の僕は、就職することに疑問を持って
大学を休学してまで、沖縄へ行っていました。
それから20代は、ずっと旅をして暮らす。
そんな時期に、大学時代の同級生は、
次々に就職して、結婚していったのですが、
中に同じ誕生日の、男性と女性がいたのです。
イニシャルも同じ Y.で、誕生日が7月7日と、
できすぎた2人は、男性の片思いでした。
やがて女性は、広島でアナウンサーになり、
男性は名古屋で、新聞の記事を書くようになる。
そしてあるとき、彼は広島まで訪ねていって、
求婚したのですが、断られていたようです。
しかしあきらめずに、やがて結婚した。
その後は順調に、やがて子育ても終えて、
5年前に集まったときは、顔を見せていました。
今回も顔を見られるか、と期待しましたが、
6月18日の大阪地震で、震えていた彼女を見て、
彼女は自分が守らなければ、と男は感じたようです。
ちょうど同じ仲間だった、I.さんが亡くなり、
お別れ会をした後だったこともあり、生死がよぎる。
子育てを終えた夫婦が、片方先に逝ってしまうと、
残された者の寂しさは、どれほどのものかと考える。
夫婦であればこその、切なさを感じたのです。
僕の生涯は、いい人たちに恵まれていました。