小規模ではない自治振興会

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(井波公民館が入っている総合文化センター)

僕が参加している、協働のまちづくり推進会議には、
今年4つの部会が設置され、それぞれの活動が行われています。

① 市民会議との連動部会
②市民との情報共有部会
③まちづくり基本条例の検証部会
④広報部会
この4つとなりますが、②と③は同じようなもので、
協働のまちづくり意識が、市民末端まで広がらない現状に、
その原因を探って、これからの方向性を探るものです。

①は今年南砺市の方向性として、小規模多機能自治が示され、
その実現に向けて設置された、市民会議との連携を密にするもの。
この市民会議は、実態がよく分からないままに動いており、
僕が会議に参加していないから、わからないだけなのかと思ったら、
参加した人の中にも、よくわからずに不満を抱く人がいました。

内容が難しいからわからないのではなく、必要性が理解できない、
例えば現在ある公民館活動を、解体するのは何故なのか?
納得できないことが多く、一緒になって推進する気になれない、
あるいは様々な矛盾を感じて、同意できないというのです。

実は「まちづくり推進会議」の中でも、意見は分かれており、
市の方針に沿って小規模多機能自治を進めることに、賛否があります。
協働のまちづくりを進めるために、必要なことだと言う人もいれば、
小規模多機能は市からの押しつけで、協働の精神ではないと言う人もいる。
僕らの情報共有部会では、どちらかと言えば疑問を持つ人が多いのです。

昨夜の情報共有部会においても、公民館長の集まりにおいて、
小規模多機能を強く押し付けられて、憤慨する人がいると聞きました。
南砺市の公民館は、小規模なところほどよく活動してきており、
すでに小規模多機能と言えるのに、何故今この仕組みを解体して、
今までのやり方を否定するようなことを、言い出すのか?

実は同じ自治振興会と言っても、以前から主体的に活動してきた所と、
実際に活動している地縁組織とは別に、新たに組まれた組織がある。
新たに組まれた自治振興会は、規模的にも大きなところが多くて、
実際の活動をすると言うよりは、連合会としての取り纏め所でしかない。
そして特にこうした集合的自治振興会では、参加者全員の意思疎通は難しく、
代表や役を持つ人だけが協働で、他の人は蚊帳の外にいる感じなのです。

こうして僕らは、特に町部での自治振興会には問題があり、
その問題点とは、規模が実活動から乖離して協働になっていない、
もっと実効性のある、顔の見える規模での活動が必要と言うことでした。
協働のまちづくりが、どうして若者や女性に広がらないかと言えば、
自治振興会の規模が不適切で、声を出しにくくなっていたのです。

情報共有部会では、すでに3回の意見交換会を行ってきましたが、
さらに2回(女性会議と子ども会議)の、意見交換会を行う予定です。
その上で今まで3回の意見交換会と合わせ、若い人や女性の意見が出やすい、
実効性のある活発な協働を目指して、何が提言できるかを考えます。