愛と恋とセックスと結婚

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男と女がいることで、人生は複雑で味わい深く、
楽しいこともたくさんあって、豊かさを覚えます。
自分の過去を振り返ってみても、子どもの時代には、
性を意識したことで、夜の闇が怖くなくなった。
闇はむしろ、想像と現実の接点となって自ら求め、
現実では追いつかない、性欲の叶う場所だったのです。

辛いことを耐えるときも、義務を果たすときも、
その先には愛と性欲があって、自分を奮い立たせていた。
早くセックスしたい一心で、結婚した人も少なくない、
そう思わせる現実も、多々見聞きしているのです。
女の場合は少し違うでしょうが、男にとっての、
若くして結婚する理由は、性欲であることが多い。

さて僕の場合は、結婚を束縛と考えていたので、
セックスはしたいけど、結婚したいとは思えなかった。
少しでも自由でいて、それでセックスもしたいと、
自分勝手なことを考えて、世渡りをしていたのです。
タッチ&ゴーじゃないけど、女性を口説くときも、
少なくとも40代までは、結婚しない事が前提でした。

学生時代にも恋はしましたが、本当に好きになると、
結婚が怖くて抱くことが出来なかった、のが現実です。
それでいてセックスしたいから、本気ではない人を抱いて、
ゲーム感覚で付き合って、長引かずに別れていた。
付き合っていた彼女が、実家の近所にアパートを借りて、
そこにしけ込んでいたときに、母親が来たことがある。

まずい!お母さんが来た、と言うので彼女と協力して、
僕は玄関にあった靴を持って、押し入れに隠れたのです。
彼女は玄関先で、しばらくお母さんと話をしただけで、
部屋には入れませんでしたが、ヒヤヒヤしたものでした。
彼女は放送局のバイトで、知り合った人だったので、
誰もいないスタジオで、濡れた身体に触れたこともある。

石垣島に暮らしたときは、二人連れの女性と親しくなり、
相手を間違えたまま文通して、島に呼んでしまった。
間違えましたとは言えずに、二人で一週間をすごして、
さすがに続かなくて、そのまま別れたって記憶もあります。
特に旅先では、一夜限りの関係も何度かあったけど、
そこから付き合いが続いたことは、一度もありません。

20代から40代まで、比較的自由に暮らしていて、
付き合った女性もいたのに、結婚したいとは思わなかった。
一通りやりたいことをやって、もういいかなと思ったら、
すでに50代となって、適齢期を過ぎていたのです。
それでも付き合っている人はいたけど、僕が仕事を辞めて、
田舎暮らしを始めたことで、自然に去って行きました。

愛と恋とセックスと、うまく一体となれないままに、
40代には、うまく女性のヴァギナに入れない時期もあった。
自律神経がおかしくなって、会社勤めもやめてしまうけど、
いなかでゆっくり暮らす内に、また体調は快復しました。
そこから自然農も始めて、市民活動にも参加する内に、
今の彼女と知り合い、恋をして結婚したのです。