お世話さま!

イメージ 1

町内の高砂会で、新旧役員の引き継ぎ会がありました。
公民館に集まって、何を引き継ぐのかと思ったら、
新旧会長の挨拶があって、その後はやっぱり飲み会です。
どうやら年間の行事というのも、ほとんどは飲み会のようで、
世話役を引き受けたことを、少し後悔してみました。

だけど考えてみれば、老人会で何が出来るかと言えば、
身体は思うように動かない人が多くて、口だけが元気です。
普段は話す相手も少ないのだから、老人会の集まりでは、
なるべく元気におしゃべりをして、美味しいものを食べたい。
そんな気持ちになるのは、当たり前かも知れません。

そもそも会長にしても、そのほかの役員にしても、
僕らはその人たちを、「世話人」と呼んでいるわけです。
言わば世間話をするための人であり、そうした役割の人を、
役員と呼ぶわけですから、理に叶った呼び名ではある。
人間のコミュニティは、会話によって成り立っていますから、
その対話をスムーズにする人が、世話人と言うことです。

たぶん多くの国や文化でも、同じ事だと思いますが、
とりわけ日本では、社会は会話によって成り立っている。
挨拶が重視されたり、いつでも返事を大切にしたりするのも、
人間同士の会話がないと、社会が成り立たないからです。
どれだけ理論的に話す人も、考え方の違う人とぶつかれば、
どのような話にするか、人間力が試されるわけです。

こうした人間の本質を理解すれば、何より大切なのは、
世間話による対話によって、人間関係を繋げることでしょう。
だからこそそれぞれの地域には、必ず世話役って人がいて、
普段からみんなの会話が途絶えないように、努力するのです。
何を仕事にしていようと、どんな家に住んでいようと、
大切なのは会話であり、そこから生まれる人間関係です。

こうした認識があるから、みんなのために何かする人に、
僕らは敬意を込めて、「お世話さま」と挨拶します。
町内会や自治会の役員が、なぜ持ち回りが多いのかも、
最終的には全員が、役員になるのが良いと考えるからです。
すべての人が同じように、お世話様になるのです。

自分だけが特別と思うような、不遜な人間は困りもので、
こんな人が役に就けば、自分たちだけの利益を優先するので、
こうした輩だけは、世話役に就けてはいけないと思います。
町内でも国家でも同じ事ですが、特に国家ともなれば、
より多くの人に迷惑が掛かるので、困るのです。

写真は自然農頼成グループの世話人です。
いつもありがとうございます!