16年目の自然農打ち合わせ

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(打ち合わせ後の有志による勉強会)

八尾のコミュニティセンターへ、今年の自然農の大枠を決める、
打ち合わせがあったので、家族3人で行ってきました。
先週の寒波が何だったのか、笑いたくなるようないい陽気で、
八尾の田畑では、すでに雪がすっかり消えているところも多かった。
井波付近では、まだたくさん雪が残っているのを思えば、
何がそんなに違うのかと、不思議に思うほどの違いがありました。

そのコミュニティセンターへ着いてみると、駐車場ばかりか、
すでに付近の空き地にまで車が溢れていて、大勢の人がいました。
いったい何事かと思えば、体育館では北信越の剣道大会があるようで、
コミュニティホールでは、ママさんマルシェが準備されている。
秋の「風の盆」の時期でさえ、これほどの車は集まらない、
と言っている人がいるほどの、大混雑の片隅での打ち合わせです。

車通路の空いているところへ、なんとか車を潜り込ませて、
人の列と混雑に圧倒されながら、予定の教室へ入っていきました。
この大混雑の所為ではないでしょうが、打ち合わせへの参加者は少なく、
今後の自然農の集まりが、心配になるような状況がみられました。
僕らの頼成のグループは、それでも参加者が多くいましたが、
どうやら今年は田畑の区画が埋まらず、いくつか空いたまま始めます。

いろいろ話を聞いてみても、奈良の川口さんの所でさえ、
学びの場へ訪れる人は、近年減ってきているとのことでした。
それはどうやら、自然農に関心のある人が減っていると言うよりは、
以前のように限られた場所ではなく、静かに自然農が広がっている。
一般の農業者でさえ、肥料や農薬を減らす農法が普及しているのだから、
僕らは一つの役割を終え、新たな段階に入っているとも言える。

15年前には、無農薬と無化学肥料で農作業をしたいと思っても、
なかなか田畑を貸してもらうことさえ、難しかったのです。
それが今では高齢化もあって、急激に農業人口が減ってきていますから、
借りたいと言えば、よほどのことがなければ借りることが出来る。
ただ残念なことに、すでに区画整理が済んで一枚の田畑が大きいので、
なかなか機械を使わないでやるのは、難しくなっているのです。

それでもやる気さえあれば、僕の田んぼも畑も一反ほどですが、
機械を使わずに作業できますし、区画整理されていないよりやりやすい。
ただ昔の田畑の写真などを見ると、あぜ道には木が植わっていたり、
あちこちに休憩できる場所があって、人間的な雰囲気はある。
合理化ばかり追い求めた、機械のための区画とはわけが違うので、
昔のままが良かったなあと、思わなくもないのですが・・・

生産性ばかり追い求める価値観に、違和感を持ってしまったが故に、
ちょっと待てよと思って、立ち止まってみたら自然農があった。
なんかおかしいと思ったなら、その道を歩き続けるのではない選択で、
違う道の一つとして見つけた自然農が、我が身に合っていたのです。
今ではすっかり自然農が身について、生き方も安定しましたし、
このまま人生を全うすることが、自分の目指す所だとわかるのです。