ひな祭りも5回目♪

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大雪やらオリンピックやら、その上に新しい仕事で、
慌ただしく日が過ぎたと思ったら、もう桃の節句です。
今日の姫は、ピアノ教室とキッズ・ミュージカル鑑賞と、
お友達の家に遊びに行って、それから家でお祝いです。
こんな忙しい日は少ないけど、姫は忙しいのは嫌いじゃない、
むしろ退屈が嫌いで、つまんないと言って機嫌が悪くなる。

まだまだ僕とは、本気で喧嘩になることはないけど、
ママとはしょっちゅう喧嘩で、だけどやっぱり仲が良い。
子どもは親を見て育つ、と言われるのはまったくその通りで、
言われたようには出来なくても、そんな親の態度は身につける。
つまり口先で人を動かそうとして、自分は動かないでいると、
姫はそれを見て、自分で動かずに口先で言い返そうとする。

姫は家の中では我が儘ですが、寺子こども園では、
むしろお利口さんで、みんなの世話もよくするようです。
いわゆる内弁慶の面もありますが、社会生活を身につける上で、
ちゃんとすべき場所と、ルーズで良い場所を見分ける必要はある。
一日中良い子でいるのは疲れるし、外で緊張するためにも、
家の中では多少ルーズに、好き勝手をしながら規を知ればいい。

妻のお母さんにいただいた、井波木彫刻のひな人形は、
派手さはないけど味わいがあって、今年も姫を見守っている。
僕の暮らしには、長年安定なんてものこそありませんけど、
そのぶん変化を味わう楽しみはあるはずで、今も続いています。
姫が生まれるとわかって、結婚を決めた年も大騒ぎでしたが、
予定通り姫を自宅出産して、母乳だけで育てた年も大騒ぎ。

2年目のひな祭りが過ぎて、植物園の園長になりましたが、
毎日仕事をしていては、姫や妻と一緒に過ごせる時間が少ない。
さらには初めての行政がらみの仕事で、事なかれ主義を知り、
そんな風には生きたくないと思って、仕事は一年で辞めました。
もともとお金に縛られる暮らしはしたくなかった、とは言っても、
無一文では暮らせませんが、ちょうど年金も入るようになる。

年金で子育てなんて、優雅な暮らしには違いないのだけど、
僕が倒れたときにどうするのか、妻が働けないのでは困ります。
そう思って、妻が仕事を身につけることを願っていましたが、
いくつか仕事を試みるも、一ヶ月以上続けるのは難しかったです。
僕の妻は今のところ、自閉症スペクトラム症候群の傾向で、
みんなと同じに社会性を持った仕事をするのが、難しいのです。

心の優しさや嘘をつけない性格など、良い面も多いのに、
現代のような合理主義で、嘘つきが蔓延る社会には向かない。
こんな妻でも、何か人の役に立てる仕事があればと思いますので、
それは気長に探すことにして、当面は僕が働くしかなさそうです。
こんな家族で、姫は何を感じて育つのかはわかりませんが、
せめて思いやりの心だけは、身につけて欲しいと願っています。