考えてみよう!地域活動の男女平等

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Nプロ(NPO法人 Nプロジェクトひと・みち・まち)主催により、
「考えてみよう!地域活動の男女平等」と題した、意見交換会がありました。
「シャキット富山」活動の時代から、男女平等には関心がありましたし、
南砺市の「協働のまちづくり条例」制定では、男女クオータ制を主張して、
これを条例に盛り込んだ経緯もあるので、気になったので参加してきました。

ファシリテーターに、明治大学社会教育教員の平川景子さんを招いて、
地方行政が唱える男女平等と、実際の暮らしの中で感じる不平等が主題です。
意見交換会を呼びかけたのは、Nプロの一般会員と言うことでしたが、
彼女自身が感じていたのは、行政のうたい文句と実際社会との違いでした。
例えば婦人会とか母親会など、地域の雑用に良いように使われるだけで、
自主性はまったく感じられないし、男女平等とはほど遠い存在と思われます。

実はこうした問題は、南砺市を含む多くの地域社会で顕在化しており、
僕が住む地域でも、今では婦人会などが廃止されてなくなっているのです。
地域のことは自治会や自治振興会など、男女に分けない組織によって、
活動されているのが通常ですから、別途に婦人会や母親会があるのはなぜか、
そこに潜む問題こそ、無意識に男女不平等を作り上げている要因でもある。

参加者は15人ほどでしたが、皆さん普段から感じていることは多く、
PTAの問題や、何でも飲み会で決まってしまう地域の体質などが話題です。
こうした話は、問題にしたからと言って何が解決するわけではないですが、
多くの人たちは、心の中で思っていながら口に出して話すことがない。
あるいは愚痴にして言うことはしても、会を開いて問題として話さないから、
いつまで経ってもすっきりしない、鬱積した不満になってしまっている。

今回の会合では、こうした話題を問題意識を持って皆で話し合うことで、
同じような意識を持つ人と繋がり会い、それを力として意見を言う人になる。
これがエンパワーとなって、地域の不平等を変えていけるのではないか、
と言う方向性が見えたことで、良い話し合いになったのではないかと思う。
さらにこうした話し合いが数多く生まれるれば、意識は広まると思いました。