反撃する女たち!

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とんでもないドタバタ劇で終わった、衆議院選挙の中で、
枝野さんによる立憲民主党の立ち上げは、嬉しいニュースでした。
そして今回の選挙で、もう一つ気になったのが女性立候補で、
かつてのような華を添えるお飾りではない、闘いがありました。
それは単に与野党の闘いと言うよりは、世間の常識や、
女性に対する差別的視線に対する、闘いだった面があります。

その典型的な例が、山尾志桜里衆議院議員に対するもので、
彼女が不倫をしているという報道で、大騒ぎになったことです。
山尾さんが政治家として、何か問題のある発言をしたとか、
政策上の善し悪しを言われるなら、話はわかります。
だけどプライベートな時間帯に、どんなことをしていようと、
それが法に反することでなければ、問題にならないはず。

不倫はいけないことで、政治家としての資質がないと言うなら、
日本に数いる男性政治家は、皆さん不倫などしたことがないのか?
男なら許されるのに、女だから許されないというなら、
それもまたおかしな理屈ですが、これが日本の良識でしょうか。
なんとか小選挙区で勝ち抜いた山尾さんに、いちゃもんが付いて、
投票結果の無効票に、異議を唱える人まで出てくる始末です。

彼女は家庭内で夫と不和があり、別の男性と付き合っていた、
としても、そんなことは非難されるようなことだとは思えません。
世の中の多くの女性が、実際に抱えている問題を共有する、
そんな政治家こそ、必要とされているのかも知れないのです。
しかも山尾さんは、国会において問題を指摘することにおいて、
優れた能力を有することは、すでに多くの人が知っているとおりです。

優れた能力を持ちながら、ゴシップネタのような不倫騒動で、
議員の職を失うことになれば、それは日本の性文化の未熟さです。
今回は山尾議員が当選したことで、なんとか面目を保ち、
女性たちの意識が低くないことを、証明したのかも知れません。
そして当選した山尾議員は、自らの付き合いにやましいことはない、
と主張するかのように、当の男性を顧問弁護士にしています。

世界的に見れば、男女平等が進んでいないと言われる日本で、
相変わらず不倫報道が、盛んに賑わっているのも悲しい。
三流ゴシップ雑誌ならともかく、日本の政治にもご意見したい、
大手の新聞雑誌で、こんな記事が踊っているのは残念です。
部下に暴力を振るったパワハラ暴力や、政治を忘れた不倫とは違う、
一人の自立した女性として、進むべき道を進んで欲しいと思います。