風雲急な政界と選挙
衆議院の選挙というのは、いつの選挙も政権選挙で、
この選挙で勝ったところが、首相を指名して政権を取る。
したがって政権交代の場合も、選挙があるわけで、
選挙で勝つことが、政権を目指す人の使命と言えます。
その意味では、アベノ独裁に対して小池新党が立ち上がり、
選挙戦を戦うのは、意味のあることだと思います。
だけど小池さんの政策や、政治手法を見ていると、
小池色が強くて、みんなで作り上げる感じがしません。
最初から小池さんが、特別な理念をもって立ち上げ、
その理念に共鳴した人が、集まった政党ならわかりますが、
今まで民進党の理念で、政治活動をしてきた人が、
突然そうでない政党に参加して、何をしようというのか?
アベノ独裁を止めるため、と言うのはわかりますが、
ほとんど同じ価値観を持つ小池さんが、勝ったとしても、
首がすげ替えられるだけで、小池独裁になる可能性がある、
とすれば、この政権交代はいただけない気もするのです。
アベノ独裁 VS. 小池新党、と煽られている選挙ですが、
このままでは何か納得できない、と考えざるを得ないのです。
現在の自民党が持つ、内部腐敗とも言える状況に対して、
改革を求めるのは、多くの人が賛成することでしょう。
だけど自民党が持つ、上からの民主主義には賛成できない、
下からの民主主義を求める人は、どの党を支持するのか?
その意味でこそ、枝野さんが立ち上げた立憲民主党は、
今回の選挙で、一番大きな意味があったことだと思うのです。
アベノ独裁を止めるために、理念をごまかして当選しても、
そう遠くない将来に、ほころびが出ると考えられます。
その時に、本来のリベラルと言うべき政党があることは、
とても大切なことだし、民主主義を考える上で救いだと思う。
枝野さんによる結党によって、日本全国に選択肢が生まれ、
自分の意思を示せることは、良かったと思うのです。
選挙は来週告示され、22日が投票日になりますが、
この間に立憲民主党が、どこまで認知されるかは難しい。
それでも市民のリベラル勢力は、根強く存在するし、
この人達はムードだけでは動かない、理念を持つ人達です。
こうした人が、中途半端な民進党ではない選択肢で、
はっきりリベラルな、立憲民主党が指示されると思うのです。
ぬるま湯日本でもようやく、政治理念による選挙戦が始まる!
新しい日本の政治を見る思いがするし、楽しみでもあるのです。
すでにそれなりの経験もある、人間的にも信頼できる、
枝野さんが立ち上げた新党ですから、協調者も多いでしょう。
マスコミとは違う観点を含めて、衆議院選挙を注目します。